英語の勉強を始めるとき、まず英単語と英文法の勉強から始めますね。
しかしこの単語と文法を勉強して、かつ長文の問題集もやったのに模試や入試問題の長文問題で「時間がかかる!時間が足りない!」という人、いると思います。
でも安心してください。多分それは誰しも一度は通る道です笑
今回はその状態を1日でも早く脱するために気にすべきことについて書いていきます。
長文問題以外にあてる時間
最初に気にすべきことが”本当に長文問題で時間がかかっているのか”ということ。
例えば、(大学入学共通テストでは違いますが)センター試験の英語なら発音アクセント・文法問題など、長文問題以外の問題もあります。
センター試験でなくともそのような問題を出す大学というのはあるでしょう。
長文以外に時間をかけすぎた上で長文問題を最後に解いた場合、結果的に長文問題にかける時間が足りないことになります。
しかし、当然のことながら長文以外の問題に割く時間を減らせば長文にあてられる時間は増えますよね。
もう一度他の問題にかけている時間を見直すべきかもしれないです。
語彙・文法問題で迷ったりしていませんか?
語彙・文法問題は迷ってもしょうがないです。分からないものの殆どは考えても分からない。
その場合あなたがやるべきは単語帳や英文法の見直しかもしれません。
また、作戦の1つとして長文問題を先に解くというのもあります。
センター英語でまだ時間的余裕が無かった時、私はそうしていました。
大抵の場合、文法問題よりも長文読解の問題のほうが一問あたりの点数は大きいです。

センター英語なら文法問題が2点、後半の長文問題が6点だった。
集中力のある試験開始直後のうちに長文問題で思い切り考え、文法問題で無駄に長考しないためにそうしていました。
文法問題などで考えすぎてしまう人はこの解き方を試してみてください。
設問処理に対する時間
長文そのものを読むスピードが遅いのではなく、設問を正答するために時間がかかっている人もいると思います。
意外とこれは工夫次第ですんなり解決できます。
例えば、長文を読む前に設問を読んでおく。
やっている人からしたら当たり前のことでしょうが、意外とやっていない人がいる印象。
設問を読んでおけば、長文を読む時に緩急をつけることができます。
設問に関係するところはしっかり読んで、関係ないところは力を抜く。
センター英語なんかはそれができて、実際私はすべての文をきっちり読んでいたわけではなかったです。
あとは設問の文章それ自体をちゃんと理解できているかということも注意。
設問の文章が英語の場合、その英語をきちんと理解できていないと無駄に考えてしまって時間はかかるし、正答も難しくなるでしょう。
私はセンター英語の”What topic is most likely to follow the last paragraph?”の設問をなぜかずっと間違えていました。
受験直前になって「最終段落に続く可能性が最も高い話題はどれか」という意味であることを知ったのです(恥)
長文を読むスピードそのものの時間
英語の文章を読むスピードそれ自体が遅い場合、設問処理の時間短縮のようにすぐには解決できません。
しかし原因は簡単です。
単純に”英語にふれている機会が少ない”
少し私の話をさせてください。
私が京大に受かった時は、わけあってセンター試験1ヶ月前から受験勉強を始めました。
その1ヶ月間、英語は一秒も勉強しませんでした(正確に言うと英語に時間を割く余裕がなかった)。
それでもセンター試験本番は20分くらい時間が余って得点も189点と個人的には悪くはありませんでした。
自慢話をしたいわけでは全くありません。
何もしないでそのような点数なわけがありません。
種明かしをすると受験勉強を始める前までの、英語に触れた微小機会の積み重ねです。
私は当時、早稲田大学の学生でしたが早稲田大学では四人の学生と外国人の先生一人で英語だけでずっとしゃべる少人数授業がありました。
普通の英語の授業もあって、そこでは毎週英語の文章を読んだり聞いたりしました。
英語の授業は本当に苦痛でしたが、それらのおかげで英語への忌避度が下がってくれました。
たまに英語で書かれているネットニュースを読んだり、英語で調べ物をしてみたり、好きなラノベの英語版を読んでみたりしました(これは挫折したけど…)。
每日英語の勉強をコツコツしてきた受験生には敵わないでしょうが、それでも完全な勉強0状態よりはマシでした。
上記のような英語にふれる微小機会の積み重ねが功を奏してくれたのでしょう(というかそれ以外考えられる要素がない)。

無論、ある程度の語彙・文法が前提でしょうが
話を戻すと、英語を読むスピードが遅いという人は每日ほんの少しでいいので英語に触れるといいと思います。
この時、自分の興味のあるものを読むということ大事です。
長文問題集をやる根性があるならばそれが一番いいんですけど、そうじゃない人はまずは自分の興味のある文章を読むべきです。
好きな漫画の英語版…とかだと1つ1つのセリフが短いのでやっぱり小説とかがいいですかね。

私は狼と香辛料というラノベの英語版にチャレンジしました(前述の通り挫折)。単語が分からなすぎて調べ疲れた。
英語を読むスピードというのは1日に大量の英語の文章を読んだからといってすぐに変わるわけではありません。
残念ながら積み重ねが必要です。一回あたりにかける時間は短くてもいいのでできるだけ每日やるというのが大事です。
逆に言うとそれだけで読むスピードは変わるのです。
【要注意】速く読もうと思ってはいけない
最後に注意点。
英語の長文問題を読む時に速く読もうと思ってはいけないということ。
速く読めるようになりたいと思うあまりに、普段の勉強の時から速く読むことを意識するのは良くないのです。
そうではなく、気づいたら前よりも速く読めているという状態がベストです。
基本は精読です。精読のまま前述の通り読む量を積んでいきます。
それを繰り返して読みの精度を保ったまま読む速度をあげていくのです。
読みの精度を犠牲にして読むスピードを速くするというのは本末転倒です。
結局設問に正答しなければ点数にはなりませんからね。
しばらくそれで勉強して、読むスピードが速くなったかどうかを確認するのにはセンター試験の過去問が丁度いいでしょう。
難易度もある程度一定なので自分の成長を見るにはちょうどいい素材なのです。
しつこいですが、精読第一精読第一。焦りは禁物なのです。
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