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数学も使う!?文学部は文学だけをやる学部じゃないよ!

大学受験全般

私は文学部の学生です。

「何学部ですか?」という質問に対して、「文学部です。」と答えると高確率で「文学とか好きなの?」とか「文学やるの?」って返ってきます。

そのたびに、「いや文学部って別に文学だけをやる場所じゃないんだけど…」と思います。

 

今回は「文学部が何をしているか分からない」という人のために、文学部の一学生である私が文学部について書いていきます。

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文学部という名前

文学部生に対して「文学やるの?」という質問が生じる現象ですが、他の学部の学生でも似た現象(テンプレ質問)は起きているとは思います。

教育学部生は「教師になるの?」とよく聞かれるでしょうし、法学部生は「弁護士になるの?」度々聞かれて辟易していることでしょう。

 

ただ、教師や弁護士というのは将来の職業の話であって、教育学部や法学部の学生が学んでいる内容というのは想像がつきやすいと思います(少なくとも文学部よりは)。

 

教育学部→教育、法学部→法律というふうな対応に従うと、確かに文学部→文学??となってしまいます。

 

これはもう文学部という名前が悪いとしか言いようが無いです。

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かと言って別の良い学部名が思いつくわけでもないのですが…

取り敢えず、”文学部=文学だけをやる学部”というのは完全な誤りということだけは言えます。

文学について学ぶというのは文学部の中では一部分の領域での話です。

 

文学部には一般の人が想像するよりもはるかにたくさんの分野が存在しているのです。

京都大学を例にとって説明していきます。

文学部で学ぶ内容

京都大学には文系学部(この表現は好きではないですが)として文学部、経済学部、法学部、教育学部があります。(文理融合の総合人間学部は除きました)

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ちなみに経済学部と教育学部は理系受験でも入れます!

文学部で学べる内容というのは、簡単に言うと文系学問(?)のうち、経済学部・法学部・教育学部で学ぶこと以外の全てです。

 

図にするとこんな感じ↓

 

黄色の部分が文学部で学べる内容です。

この図は正確性を書いています(集合は重なるはず、集合の大きさなどなど)が、大事ことは黄色い領域の一部分の領域に”文学の研究”があるということ。

”文学部=文学だけ”ではないのです。

 

もう少し具体的な話をします。

例えば京都大学の文学部では、文学を研究する文献文化学の他に歴史が対象の歴史文化学、哲学などが対象の思想文化学があります。

 

これらは主に文献を用いた研究ですが、それ以外に社会や人間を対象とした心理学・社会学・言語学・地理学を学ぶ行動文化学もあります。

 

この他にも現代史やメディアを学ぶところも存在しています。

学ぶ対象が本当に広いということがおわかりいただけると思います。

分野によっては数学やプログラミングを避けれない

文学部というといかにも文系という感じがして、数学などの高校で言う理系科目と縁が無さそうですよね。

 

しかし、実際のところ分野によっては数学が必須となります。

 

自分の分かる範囲の具体例で言えば、例えば心理学や社会学では統計学が必須なので数学が必要です。

実験や調査からデータを集めて、プログラミングやアプリケーションを用いてデータ分析をします。

細かい計算は勿論PCがやってくれますが、おかしなデータ分析結果が出た時に数学の知識が無ければ適切な修正は行えないでしょう。

 

データの取り扱いというのは理系・文系関係なくどの分野でも重要なことで、その取り扱いのための数学的素養は必須事項となります。

文学部は自由

どこの大学であっても、文学部は文系学部の中ではかなり自由度が高い方だと思います。

 

京大だと「この科目は絶対取らなきゃ駄目!」みたいなものも少なく、文学部としての必修も選択必修みたいな感じになってます。

 

京大つながりでいうと京大理学部も似たようなところがあります。

京大の理学部はかなり自由で、必修英語以外のほとんどを数学で埋めて卒業したみたいな人もいるみたいです。

 

ただし自由というのはいいことばかりではなく、自発的に自分の興味を探るようなことをしないと迷子になります。

 

一長一短ではありますが、受験生にとっては大学生活において自由というのはかなり魅力的なこととして映ると思います。

やりたいことが始めから決まっている人にとってはきっと天国のような場所となるでしょう。

学部名で志望を決める危険性

ここまで偉そうに文学部に対する誤解を解くためにごちゃごちゃ書いてきましたが、私自身高校生の頃の文学部に対するイメージは「文学とか哲学とかやるところ?」みたいな感じでした笑

 

ちょっと考えれば「心理学とか言語学とか何学部でやるんだ?」→「消去法で文学部か」というふうになり文学部の”広さ”に気づきそうですが、高校生の頃はそこまで考えてませんでしたねー

 

志望学部を決めるとき、ほとんどの人は学部名で判断するところからスタートすると思いますが、自分の興味のなさそうな名前の学部も一度は一応調べておくことをおすすめします。

 

絶対にあらたな発見があります。

学部選びは大学選びと同じほど慎重になるべきです。

 

特に工学部を受験するときなんかだと学科名を選択させる場合がありますが、工学部なんて学科が違ったら割りと学ぶ内容異なります

ここで選択をミスると泣くに泣けません(経験済み)。

 

受験というのは”第一志望合格”が明確かつ大きな目標となるので、それ以外のことがおざなりになりがちです。

 

聞き飽きた言葉でしょうが、大学に入った後からが重要です。

勉強の合間にでも大学生活をどうしたいかについて具体化をしておくと、大学入学後に過去の自分に助けられることになると思います。

 

全然関係ない話で終わりました。

取り敢えず、文学部はいいぞ。

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