私は何か強い目的があって京大に入ったわけではありません。
うつ病とか色々あって、転地療法の一環としてとにかく東京を出て静かな場所に行きたかった。
ですから私は京都大学自体には大して期待をしていなかったので正直あまり不満はありません。
なので京都大学が特別素晴らしい場所なのかどうかはよくわからない。
しかし少なくとも京都に来たのは完全に正しい選択でした。ありがとう京都。
ただ、一応大学生という身分なので生活の中心や考えることはもちろん大学のことが多くなります。
今回はその京都大学内部の一生徒として京都大学のリアルを語っていこうと思います。
学内の雰囲気、施設
雰囲気はのんびりしてる感じ。気分が良い。
京大名物のタテカンは数年前から規制がかなり厳しくなったそうで、以前のようにタテカンがたくさん並んでいる光景は消滅してしまいました…
タテカンが立てられたとしても一瞬で撤去されます。京大職員の撤去スピードに驚かされました。
もうタテカン撤去のプロですねあれは。時間の浪費お疲れ様です。
キャンパスは広く、人があまり密集しないのでストレスが溜まりにくい。
図書館に関しては、私は京都大学付属図書館(一番大きい図書館)しか利用しませんが、テスト前以外であればやけに混むということも無いですし特に不便だなと思うことも無し。
あとCDや映画を鑑賞できる部屋がある(利用したことがないので行ってみたい)。
加えて、学習室24という深夜から翌朝の時間帯も空いている自習室があるのも地味に嬉しい。
テスト前などは深夜でも学生が結構います。
学食に関しては、京大にはいくつか学食がありますが、西部生協食堂(カフェテリアルネ)というところが好き。
ここは外で食事できるスペースがあります。
13時頃(3限開始時刻)に行くと人が全然いないので、晴れている日は青空の下で静かに、ゆっくりと食事することができます。
教授はどんな感じ?
“京大の教授”という大きなくくりで全てを語ってしまうのは個人の特性を無視した傲慢な態度ではあります。
それでもあえて共通点を挙げるとすれば良い意味で適当な人が多いということ。
これは京大出身の京大の先生に特に当てはまると思います。
京大出身の先生なのか、それとも京大出身でない外部からきた先生なのかを、初回の授業で高確率で見分けられる程度には、共通の雰囲気みたいなのはあります。
やってることがいい加減とかそういうことではないです。
「まぁとりあえず君ら好きにやってくれたまえ」みたいな感じ(語彙力皆無)。
ガイダンスや初回授業で「私が学生の頃は大学なんてほとんど行かなかった」という旨のエピソードを話す方が割といます。

そういう話をするのは毎年恒例なんですかね?笑
私が実際にこの耳で聞いた例を挙げると、
「(大学に行かなすぎたから)なぜ卒業させて貰えたのかいまだに分からない」
「学生の頃は大学なんて行かずに麻雀ばっかりしていたから皆さん授業に出てきてすごいと思う」
他にもこんな感じの話をした先生がお二人くらいいらっしゃいました(具体的な内容を覚えていない…)。
これを大学の先生が言うのが面白いですね。
講義
恐らくですが成績評価において、下駄を履かせてくれてる場合がしばしばあります。
私自身それを感じた講義がありますし、周りでもそれを感じている学生はいます。
これには賛否両論ありそうですが、自分のやりたい勉強に集中しろという京大様からの慈愛というふうに受け止めておきます。
それから他の大学がどうだか知りませんが、出席をあまり重視しないという印象を受けます。
試験がきちんとできればまず単位は来ます(必修英語だけは出席が厳しい)。
出席点などが成績評価に含まれると書いてある講義でも、テストが悪かったときの救済用みたいな感じなのかなって思っています。
実際私は、”芳しくない出席率&レポート提出数回サボりの状態、でも試験はバッチリできた”と確信をもてていたある講義では成績が99/100点でした。
結局分かっているのかそうでないのかを見る先生だったのでしょう。とても嬉しかったです。
大体出欠をとること自体がおかしいんですけどね。
一回も出席してない人と全て出席してる人で、もしテストの点数が同じだったらそれは後者の人がおかしいのです。
あとこれは京大に限ったことではないでしょうが、講義レジュメをWebにアップする先生とアップしない先生がいてアップしない先生だと講義を休んだ場合と割とテストがきつくなります。
友達がいれば友達からレジュメを見せてもらえるので何回休んでも問題ないのですが友達がいないと一気にハードモードに。
講義に出ないほうが悪いのは分かりますが、友達がいる人は何度休んでも全く問題ないことを考えると、これはコミュ力も成績のうちに含んでやるということなんでしょうかね()
レジュメの入手機会は平等にしてほしいですがそれは求め過ぎですかね。我慢。
やっぱり変人多いの?
京大は変人が多いみたいな話よく聞きますね。
特に受験生の方などは気になさる方が多いかもしれません。
で、実際に通って思ったのは変人はそんなに沢山はいないということ。
変人というより自由にしている人が多いかなと。
歩きながら/自転車乗りながら歌ったり、そこらへんで寝てたり窮屈な感じがしなくていいですね。
こいつ害悪だなぁ…みたいな人とは、少なくとも私は講義などで接触したことはありません。
あと思ったのが、皆育ちが良いのか人生に余裕があるのか分かりませんが人間力が高い気がします…
私は自分自身を恥じることが多いです。

人間力の定義は自分でも言語化できません笑 想像で補ってください。
皆自由にしているので、気を使わなくていい点でむしろ居心地は良いと思います。
幼稚な排外主義的な空気もないですし、強い個性に寛容であります。
周りの環境
大学内部の話ではないのですが、生活の空気感を伝えるために、素晴らしい周囲の環境についても紹介させてください。
まず、京大から徒歩で行ける範囲に様々なお寺や名所があります。
有名どころだと世界遺産の銀閣寺。京大から東に歩いていけば着きます。
西に歩いて行けば鴨川に着きます。ドラマなどでよく使われる場所ですね。
休日は親子連れで賑わいます。疲れたときはここでぼーっとしたり、川に入って遊んでます。
ここから西に少し歩いたところには京都御所があります。
ここからさらにずっっっと西に歩いていくと金閣寺です。
(流石に歩いて行くには遠いですが笑 私は歩いていきましたがかなり時間がかかりました)
他にも法然院、平安神宮、八坂神社、知恩院、清水寺など色々歩いていきましたね。
歩くのが嫌いという人でも自転車で行けば有名所にすぐに行ける(京大に入ったらほとんどの人が自転車を買うことになると思う)ので本当に良いところだと思います。
また、学生の街ですから飲食店がたくさんあります。
ラーメン屋、寿司屋、インド料理、タイカレー、中華などなどレパートリーに困ることもありません。
価格も安いのでお財布に優しい。もっと色々なお店入ってみようと思います。
自分次第
京都大学は良い意味でも悪い意味でも適当な大学です。
あなたが打ち込みたいものを持っているなら、それに全力で集中できるような環境は整っていると思います。
一方、私のような怠惰な人間はどこまでも堕落していきます。

多分、ずっと昔からこういう大学なんだろうなと。
自分を律する力がないと無駄な四年間となってしまいます。
といっても私は全員が全員頑張る必要はないと思っている立場ですから、能力ある人が思う存分能力を発揮してくれればいいかなと。
その能力を伸び伸び発揮できるのが京都大学です。

特に理学部とかホントそんな感じだなって話聞いてて思います
今の京大に、数十年前の話に聞くような自由はないかもしれませんが、それでもかなり自由なほうだと思います。
自由を希求する者、是非京都大学へ。
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