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【高校物理】『物理のエッセンス』がゴミと言われる理由を解説

大学受験全般

河合塾から出ている『物理のエッセンス』はとても人気の高い本でAmazonの評価も高いのですが、私はこれを大変な悪本だと思っています。  

 

過去の無知な私はこれを一冊目として使ったので、中身もよく知っています。

その経験を踏まえ、この記事ではなぜ私が『物理のエッセンス』を使うべきでないと考えるかを書きます。

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エッセンス←????

エッセンスとは”本質”のことです。

数学や物理は少数の定義から定理・法則を導き出していきます。

物理は、それを現実の想像可能な物に適用できる点が面白さの1つです。

 

本質を理解とは、いわば定義や定理の深い理解です。

しかし、『物理のエッセンス』はエッセンスに関して深掘りをしません。

公式と、「この問題はこう解く」という解法の羅列が続きます。

 

公式そのものの理解には全くケアがなされていません。 

特に『物理のエッセンス 熱・電磁気・原子』の電磁気はひどいです。

電磁気こそ、”公式とされているもの”に含まれる各項の役割と現象の関係を深く考えるべきなのに、「公式覚えてそれに当てはめてくださいね」って感じで終わります。

 

『物理のエッセンス』は流石に詐欺タイトルだと思います。  

 

『物理のエッセンス』のレベル

『物理のエッセンス』の説明書きには以下のようなことが書かれています。

・物理の基本~応用を1~10としたら教科書は3~7

・本書は1・2と8・9・10のことを書いている

 

筆者によれば、1・2は「最も基本となること 感覚的な理解」らしいです。

ここにはどうしても引っかかります。感覚的に理解できるなら数学はいりません…

イメージの理解ということなのかもしれませんが、『物理のエッセンス』にそのことが詳しく解説されているとは思いません。

 

一方、8・9・10は問題を解く上で身に付けておくべきことを指しているらしいです。

この部分が前述した、公式と解法の羅列です。  

 

『物理のエッセンス』は筆者の言う3~7(教科書に書かれていること)が抜けているので、要は表面的な理解をして解法のノウハウを叩き込もうと言っているようにしか見えません

 

「物理のエッセンスは分かりやすい」という声は多いですが、それは正確ではありません。 分かりやすいのではなく、分かった気にさせるのがうまいのです。

公式を振り回したい方にオススメ

少なくとも、難関大を目指す方には『物理のエッセンス』の使用はオススメしません

一冊目にこれに手を出すと、問題に対するアプローチに変な癖が付きます。

 

当たり前ですが、難関大の問題は公式に当てはめてスイスイ解ける問題ばかりではありません。

問題そのものに対する理解、そしてその問題を構成している現象への理解が必要です。

 

その一方で、物理独学勉強法の記事でも述べていますが、『物理のエッセンス』は何も考えず公式を振り回したい方にはいいかもしれません。

その性質上、『物理のエッセンス』はセンター試験とは相性が良かったです。

ただ共通テストだと足元救われるかも知れませんね…

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