東大受験生のTAWASHIさんという方が5度目の東大受験に挑戦しました。
結果は残念ながら不合格でしたが、彼の受験から受験生が学べることはあるなと感じたので、ここでそれらについて記しておきます。
※動画で観たい方はこちら↓
英語が苦手だと厳しい
TAWASHIさんはとんでもなく英語が苦手というわけではなさそうですが、東大受験生としてはやはり物足りないレベルでしょう。
受験で得点源になりやすいのは数学と英語ですが、まずは英語を頑張るべきなのだと改めて感じました。
当ブログでも何度も言及していますが、英語は数学に比べれば遥かに安定する科目です。
数学は1問できないだけで数十点吹き飛ぶ可能性があります。
しかし英語は基本的に問題数が多いため、1つのミスが全体に及ぼす影響は小さくなります。
また文章を読む問題という性質上、数学のようにハマる・ハマらないが起きづらいです。
数学は余程のガチ勢でない限り、たとえ得意であったとしても本番コケる可能性がある科目です。
運ゲー要素をできるだけ排するためにもまずは英語を一定レベルまで上げることを優先しなければなりません。
国語力の欠如
TAWASHIさんは数学の不得手な方です。
私は、TAWASHIさんが数学の問題を解く動画をいくつか見たことがあるのですが、問題を解く部分ではなく、問題を理解する段階に問題があると感じました。
数学の問題はまず問題設定を理解するところから始めなければいけません。
複雑な問題ほど、それらを部分に分解し、時には図示して理解する必要があります。
そういった、問題を分解し咀嚼する国語力のような能力が数学の成績にも影響を及ぼしているのではないかと思いました。
そして恐らくそれは英語にも影響を及ぼしています。
いくら英語といっても、文章を読解するわけで、それには幾らかの国語力が必要となります。
もしかしたら他の科目にも影響を与えているかもしれません。
国語力は全ての土台です。
その能力は一朝一夕で身につくものではないでしょうが、普段の勉強・読書において文章構造の把握を意識することが大事です。
取捨選択の重要性
受験は総合点勝負です。
よほど余裕のある受験生を除いて、勉強した時間と獲得できる得点のコスパをどうしても考慮しなければなりません。
TAWASHIさんは数学が苦手で、「数学さえどうにかすれば…」という考えを持っており、またYouTubeのコメントもそういう声が多いように見受けられました。
しかし、数年まともに勉強してみて数学が伸びないと分かったなら、思い切って数学を捨てるという判断も考えるべきだと思います。
東大の文系数学は80点満点中20点ほどで甘んじ、数学にかけていた時間を他の科目に回すといった戦略です。
3割を5割にするより、7割を9割にする方が難しいように、苦手な科目を最初から捨てるのはもちろんダメです。
しかし長期間、ましてや5年もやっているなら話は別です。
文字通りずっと数学をやっていたら、いつかは得意になるかもしれませんが、残念ながら受験には制限時間があります。
受験生の気持ちも分かります。
国立を受けるとなれば科目数も多く、あれもこれもやらねばと全部を完璧にしたくなる気持ちはわかりますが、ほとんどの受験生にはそんな余裕はありません。
あくまで総合点を高めるということを常に意識しなければならないのです。
TAWASHIさんお疲れ様
TAWASHIさんは受験生の頃は早稲田大学と東北大学に合格されています。
35歳という年齢の影響が一番大きいでしょうが、それにしてもそのレベルの人がこれだけ頑張っても東大に受からないというところでやはり東大の壁の厚さを感じますね。
何はともあれ、TAWASHIさん、長きに渡る受験勉強お疲れ様でした。
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