私は完全初学からの独学で世界史を勉強しましたが、その時自分なりに考えたやり方で勉強したら短期間で成果がでたのでここに記します。
独学3ヶ月でセンター世界史で9割を取った時の勉強法に、共通テスト用に改良を加えた物を共有します。
共通テスト世界史の心構え
共通テスト世界史では、センター世界史と比べて必要な知識量が若干減った印象がありますが、だからといって楽になったわけではありません。
単純な知識問題の出題が減り、資料の読み取り問題が多くなったので、問題を解くための労力は明らかに大きくなりました。
ただその一方で、問題をきちんと読むだけで解ける問題も出題されています。
そういうわけで、問題を解くときにはとにかく、図・問題文を熟読することを意識してください。
それだけ気をつければ、あとは結局知識を使って叩くのみです。
国立・私立の問題とは違ったクセはあるものの、それは過去問や予想問題で慣れればいいだけのことです。
インプット用参考書
よく「世界史は教科書を完璧にすれば余裕」ということが言われます。
確かにそうですよね。共通テストの内容は教科書の範囲からしかでません。
なので教科書だけやればいい……良さそうな考えです。
ですが、初学者ならよく分かることだと思いますが、初学者にとって教科書は難しすぎます。
教科書は事実の羅列であり、その行間が全く分からない初学者があれを理解するには、逐一流れを調べなければならないです。
あのそこそこ分厚い教科書をやる上で逐一調べていたらモチベーションが保てない上にいつまで経っても全体像が見えてこないです。
ですから授業を受けているならまだしも、初学者にとって教科書は不向きだと私は思います。
その一方で、学校で授業は受けているがイマイチ分かりにくい、自分で授業よりも先に進めたいという方もいらっしゃいますよね。
そういった人達にまず薦める一冊が『きめる!共通テスト』シリーズ。
私は教科書で挫折した後にこちらを読みましたが、とても分かりやすかったです。
実際に手に取るとかなり分厚いように見えますがそれは厚い紙を使っているからです笑
さらに文字が大きいのでむしろ教科書よりも早く読めます。
図やイラストをふんだんに使っていて、初学でも一読で理解できました。
直前期でどうしても時間が無いという方はこの参考書にかけてみてもいいと思います。
さて、この本をやる時の注意点ですが、できるだけ素早く一周読んでください。
1日数ページずつ進んでたら終わりが見えませんし、なによりいつまで経っても全体像が掴めません。
分からなかったら後回しにせずすぐに調べることを心がけてください。
世界史の窓というサイトが結構オススメです。
世界史用語暗記
歴史用語を暗記するために『時代と流れで覚える!世界史用語』を使います。
共通テストのためであれば、これが良いと思います。
ここで注意事項ですが、最初から一問一答を使っての暗記は効率が悪いです。
参考書である程度流れをおさえて、用語も聞いたことがある程度のレベルにしておくとスムーズに進みます。
進め方としては、まず『きめる!共通テスト』を素早く1周します。
その後2周目を読みつつ、同時並行で『時代と流れで覚える!』の対応する章を進めていきます。
その後、用語に関してはひたすら『時代と流れで覚える!』を周回していきます。
その中で、流れが不安な箇所などは適宜『きめる!共通テスト』で確認していきます。
世界史年号暗記
また、歴史の入試ではどうしてもある程度年号暗記が必要になります。
共通テストでは出来事の時代順並び替え問題がでていますが、年号を知っていれば機械的に解けてしまうので、年号暗記は必須です。
年号暗記系は私は受験研究社の年号暗記本を使っていました。
流れを抑え、用語をある程度暗記している状態であれば、二周目くらいでほとんど全て覚えられます。
これにそんなに時間はかける必要はないのでさっさと覚えてしまいましょう。
手前味噌ですが、LINEで世界史の年号あてクイズができるアカウントを作ったので、暇なときにやってみてください↓
その他教材
勉強がある程度進めば、ようやく教科書を読むことができるようになります。
勉強が進んだあとで教科書を読んで見れば、教科書が世界史上のできごとをどれだけ簡潔にまとめてくれているかがわかるでしょう。
歴史事項を確認するための本を、徐々に『きめる!共通テスト』から教科書にシフトしていきます。
また、資料集も適宜活用してください。
特に芸術作品を資料集で視覚的に確認すると記憶に残りやすくなるのでオススメです。
注意点なのですが、歴史総合に関しては『時代と流れで覚える!』に含まれていません。
『きめる!共通テスト』の歴史総合の範囲をきちんと覚えるようにしましょう。
と言っても、2/3くらいが世界史の範囲内なので、そこまで負荷は大きくないと思います。
過去問演習
やることをやったら演習するのみ。
過去問演習をやるなら黒本を薦めます。
他にも過去問演習の本はありますが、黒本の解説はとても詳しいです。
これを遡れるだけ遡って解きすすめ、知識の確認をしていきます。
他にも模試の解き直しであったり、予想問題なんかも活用すると良いでしょう。
間違えた問題には印をつけて三日後くらいにとき直せば良いです。
あと私はどうしても間違える問題はメモ帳に書いて暇な時に眺めていました。
まとめ
以上のやり方であれば学校でやるより圧倒的なスピードです。
学校のようにゆっくりやっている”から”覚えられないのです。
全範囲終わる頃には、一番最初に習ったことなんてほとんどど覚えていません。
しかし学校にもいいところはあります。
スピードは遅いにしろテキストを読むよりも先生の雑談混じりの世界史の授業を聞くほうがエピソード記憶として頭に残りやすいです。
さらに先生は世界史が好きでしょうがない人(のハズ)です。
参考書には乗っていない世界史の裏話もしてくれることでしょう。
よって、自学でさっさと進めてしまった後に、学校の授業を復習代わりに使うというのが良いと思います。
きっと学校の授業が今までよりもためになるように感じられると思います。
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