私は学校で世界史の授業というものを受けたことがないです。
完全初学からの独学でした。
その時自分なりに考えたやり方で勉強したら短期間で成果がでたのでここに記します。
これから紹介するやり方だけでは流石に国公立二次試験の世界史には太刀打ちできないですが
一次試験で9割というのは基礎が出来ているということです。
文系勢はこれから紹介する勉強法で基礎を盤石なものにして追加で二次試験対策をすればいいと思います。
(3ヶ月で9割と書きましたが恐らくそれより短い時間で済むと思います。私は初め勉強法が全く分からなくて、あれこれ勉強法を試行錯誤していてた期間があったので…)
【初めに】 大学入学共通テスト世界史の心構え
新テスト(大学入学共通テスト)世界史Bの出題範囲はセンター試験と全く同じです。
問題自体もセンター試験の世界史Bと同じような問題は多く、従来のセンター試験の対策を十分にしていれば9割が狙えます。
傾向に対して言及することがあるとすれば資料の読み取り問題が多くなったということ。
これにより問題を解くための労力は以前よりは大きくなりました。
しかし、これらの問題も(プレテストを見た限り)結局知識で叩く問題です。
気をつけるべき本質事項は歴史用語の概念理解の重要さです。
センター試験だと、とりあえず歴史用語を知っていればその用語に対しての理解が浅くても正答できる問題というのが結構ありました。
勿論大学入学共通テストでもそういう問題はありますが、歴史用語それ自体に対しての理解が十分だとかなり心強いです。
歴史用語それ自体に対しての理解というのは、わかりやすく言うと一問一答の逆です。
説明が長々と与えられて「この説明に当てはまる歴史用語は何でしょう?」みたいなやつを極めれば良いというより、歴史用語に対して「これってどういう事か説明できますか?」という方向のもの。
まぁこれも一問一答を繰り返しやっていれば、歴史用語についての説明は勝手にできるようになるので怯える必要は全く無いです。
ただ、日々の勉強から大学入学共通テストを意識したい人はそういうことに気をつけたほうがいいだろう、ということです。
では具体的な勉強法の紹介に移ります。
参考書
よく世界史は教科書を完璧にすれば余裕ということが言われます。
確かにそうですよね。
大学入学共通テストの内容は教科書の範囲からしかでません。
なので教科書だけやればいい、良さそうな考えです。
ですが私も含め初学者ならよく分かることだと思いますが、初学者にとって教科書は難しすぎる。
いや難しすぎるというか世界史の教科書は教師が教える前提で作られています。(学校で扱うのだから当然)
すると説明が極端に省かれるという現象が起きます。
行間が全く分からない初学者にとってあれを理解するには逐一流れを調べなければならないです。
あのそこそこ分厚い教科書をやる上で逐一調べていたらモチベーションが保てない上にいつまで経っても全体像が見えてこないです。
ですから授業を受けているならまだしも初学者にとって教科書は不向きだと私は思います。
その一方で学校で授業は受けているがイマイチ分かりにくい、自分で授業よりも先に進めたいという方もいらっしゃいますよね。
そういった人達にまず薦める一冊が「きめる!センター世界史」。
私は教科書で挫折した後にこちらを読みましたがとても分かりやすかったです。
実際に手に取るとかなり分厚いように見えますがそれは厚い紙を使っているからです笑
さらに文字が大きいのでむしろ教科書よりも早く読めます。
図やイラストをふんだんに使っていて一読で理解できました。
流石に何周したかは正確に覚えていませんが7周以上はしたと思います。
これ一冊でセンター試験の過去問で7~8割は狙えます。
直前期でどうしても時間が無いという方はこの参考書にかけてみてもいいと思います。
私の勉強法を紹介します。
この本は12章で構成されていて私はそれを1章ずつカッターで切り取って毎日3章持ち歩きました。
そしてスキマ時間も利用して1日3章読み進めていきます。
さて復習についてですが私は前日にやった章を復習しながら新しい章を進めていきました。
具体的に言うと昨日1~3章をやったとすれば今日は1~3章と4~6章をやることになります。勿論復習はさらっとでよいです。
さらっと復習といえども1日6章を触ることになりますね。
とても大変だと思いましたか?
確かに最初は大変です。隅から隅まで読むのですから時間がかかります。
ですが何周もすると「ここはもう覚えてるよ….」といった部分がでてきます。
そこは飛ばして良くなるのであまり苦にならなくなるのです。
読めば読むほど周回スピードは上がっていくので大丈夫。
これは入試までの時間がギリギリでどうしても短期間で結果をださねばならない人を想定しているので時間がある人はここまで頑張らなくても良いですね。
前日復習を行わないのであれば4日で1周できるのですから2周目は5日前のを復習読みすることになります。
何周も読めばカバーできる範囲かと。
章の題名をみたら中身が大体言えるくらいまで周回しましょう。
それだけでもだいぶ実力がつくはずです。
その勉強の過程で分からない歴史用語が沢山でてくると思います。
そういった場合に備えて用語集を用意しておきましょう。
分からなかったら後回しにせずすぐに調べることを心がけてください。
さらにこれは本当に直前期の話になりますが「きめる!センター世界史」を読み込み、
一問一答(後述)もやりこんだら「きめる!センター世界史」の読み込みを終わりにして「植村センター世界史B講義の実況中継」を試験本番まで読みましょう。
試験に出るポイントがまとめてあって、講義形式なので楽しく読み進められました。図なども多くついていて分かりやすいです。
CDもついているので寝る前にでも聞いておきましょう。
用語、年代暗記
歴史用語を暗記するために一問一答を用います。
これで十分です。
注意事項ですが最初から一問一答を使っての暗記は効率が悪いです。
参考書である程度流れをおさえて、用語も聞いたことがある程度のレベルにしておくとスムーズに進みます。
個人的には「きめる!センター世界史」を三周くらいしたら一問一答に入っていいと思いました。
1日1章やり、3日前にやった章を復習しながら新しい章を進めていきました。
これも最初はきついですが覚えた用語に印を付けていき、それ以外を進めていくので段々やる量が減っていきます。
入試までひたすら周回です。
また、歴史の入試ではどうしてもある程度年号暗記が必要になります。
大学入学共通テストのプレテストでもいくつか時代の並び替え問題がでています。
年号暗記系の参考書で絶対コレ!というのがあるので紹介。
これはイチオシです
私はこれを書店でたまたま見つけたんですけど、これには本当に感謝しています。
見開きで左ページに年号、右ページにそれに関する出来事などが書いてあってただの年号暗記で終わらないのが良いです。
全部で4パートに分かれていて自分は1日1/2パートやって二日前にやったのを復習しながら進めていきました。
二周目くらいでほとんど全て覚えられます。
そういうふうにできています。
これにそんなに時間はかける必要はないのでさっさと覚えてしまいましょう。
年号当てクイズゲームを作ったので、ある程度年号を覚えたらアウトプット用に使ってみてください↓
過去問演習
やることをやったら演習するのみ。
センター試験の過去問演習は大学入学共通テストにおいても有効です。
過去問演習をやるなら黒本を薦めます。
他にも過去問演習の本はありますが黒本の解説はとても詳しいです。
これを遡れるだけ遡って解きすすめ、知識の確認をしていきます。
勿論、大学入学共通テストに近しい傾向での演習も積むべきでしょう。
ただ、大学入学共通テストはしばらく過去問に乏しい状態が続きますから、傾向に慣れるためにも積極的に模試を受ける必要があるでしょう。
間違えた問題には印をつけて三日後くらいにとき直せば良いです。
あと私はどうしても間違える問題はメモ帳に書いて暇な時に眺めていました。
まとめ
流れとしては最初に「きめる!センター世界史」をやり、三周くらいした辺りから一問一答、
年号暗記を並行でやり始めます(一問一答は入試本番までずっとやる。年号暗記はすぐ終わる)。
「きめる!センター世界史」が完璧になり、入試直前期(入試1ヶ月前~2週間前)になったら「植村センター世界史B講義の実況中継」を入試本番まで読み、それに加えて過去問演習をやります。
このやり方であれば学校でやるより圧倒的なスピードです。
しかも学校の授業を聞いていれば試験でいい結果が出せるかといわれればそんなことはないです(もしそうだったら授業を聞いているものがみんな試験本番高得点ということに)。
結局は自分次第です。自学ができるかどうかがすべてで受け身では良くない。
しかし学校にもいいところはあります。スピードは遅いにしろテキストを読むよりも先生の雑談混じりの世界史の授業を聞くほうがエピソード記憶として頭に残りやすいです。
さらに先生は世界史が好きでしょうがない人(のハズ)です。
参考書には乗っていない世界史の裏話もしてくれることでしょう。
だからオススメとしては自学でさっさと進めてしまった後に学校の授業を使って復習するのが一番ですかね。
きっと学校の授業が今までよりもためになるように感じられると思います。
以上で終わりですが、もっと良い勉強方法もあるかもしれないです。
自分なりに色々勉強法を研究するのも受験の楽しみの一つです。
是非頑張ってください。
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