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【京大入試対策】全体概要・各教科目標点・参考書紹介

京大対策

この記事では京大理系・文系入試の両方を経験した私が、それぞれの対策について総合的な観点から話します(傾向とかは予備校の見てください)。

書いている人間はあまり受験勉強が上手ではないので、一応凡人に寄り添った書き方にはなると思います。

医学部志望の人は参考にならないと思うので読まないでください。

 

理社は自分が使ったもののみ、すなわち理系受験時の物化と文系受験時の世界史だけ書きます。

ちなみに文系で受かり理系では落ちてます(まぁ予備校講師とか京大受けたことも無いのに好き勝手言ってるし許して)。

あと化学は終わってる(本番2割ちょいの大戦犯)のでほぼ何も書きません。ごめん。

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京大理系入試

数学ぶっちぎり合格パターンというのがあります。

これは話題性にも富むので拡散もされやすく、よく見かける光景ではあるのですが、それは多くの人にとって真似してはいけない戦略だと思います。

 

本番の数学出題ジャンケン次第で爆死する可能性を秘めており、受験数学のプロ以外の受験生にとっては、ある程度数学を捨てる(言葉が強いと感じたら「数学に頼らない」と読み替えてください)というのが再現性の高い受かり方だと思います。

理系国語

国語から行きます。

まず声を大にして言いたいのが、現代文はあまり勉強しなくていいということ。

 

京大は古文に関しては簡単なのでここでがっつり点数を稼ぎに行くのがお得戦略です。

共通テストレベルの対策に加え、訳出の練習をすればもう十分です。

 

さて現代文についてですが、あの対策に時間を書けている人は英数理によほど余裕がある人だと思います。

冠模試の国語の標準偏差を見てみてください。恐らく全科目の中で一番か二番に小さい値になっていると思います。

これはどういうことかと言うと、できる人とできない人との差がつきにくいということです。

 

実際、本番の点数で7割以上を取った人はほぼいないはずです。

大体5割弱~6割弱に収まっているでしょう。

受験は総合点勝負なので、同じ点数上げたいなら他科目を頑張った方が絶対いいです。

 

現代文はなにか一冊まともな参考書、例えば『現代文 読解の基礎講義』などを推奨します。

 

理系数学

出題ジャンケンによる運ゲーが一番絡む場所。

ここで成功/失敗したから合格/不合格だったと言うことになりがち。

 

前述の通り「理系だから数学で稼ぐ」という思考は一回捨てましょう。

よほど得意な人で無い限り、本番6割目標とかはやめたほうがいいと思います。

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最近異常に易化になったりもしてるので話すのが難しいですが。

難関大あるあるだと思いますが、数学はいつも安定して5割は取れてたという人が本番で0完だったなんてことが当たり前に観測されます。

他の科目ではなかなか生じないことが起きるのが数学です。

 

数学の得点が5割を切っても大丈夫なように総合点の目標を立て、その上で気持ち的には5~6割を目指して勉強するようにするといいでしょう。

本番6割なんて目標を立てて、実際試験場で「4割くらいだわ…」なんてなってしまったらメンタルがブレイクし、全てが終わります。

 

最初は分野を絞って勉強して、4~5割をなんとしてでももぎ取りに行くのです。

その際、『世界一分かりやすい京大の理系数学』は大いに役に立つことになると思います。

 

さて、そうすると数学の目標点を下げるために他の科目を頑張ることになります。

つまり英語と理科をがんばることになります。

 

英語

一番の頑張りどころが英語です。

数学と比べたらはるかに点数が安定する科目です。

ここで合格点が取れるようになると、総合点の目標も立てやすくなります。

 

多くの方は6割超(90~/150)を目標にすると思います。

110点~120点はちょっと非現実的です(取ってる人いますが)。

目指しても100点くらいでしょう。

 

正直、京大英語は対策が立てやすい方ではあると思います。

よく分からん文法の四択クイズ・◯☓クイズもないので、過去問の文章を楽しむ気持ちで勉強していきましょう。

 

英文和訳はパズルみたいなところがあります。

ありきたりなことしか言えませんが、等位接続詞や比較表現などを意識して構文を取る練習をしましょう。

参考書に関しては、基礎学力があること前提ですが、『透視図』『英語難構文の真髄』とかがいいと思います。

 

和文英訳に関しては和文和訳などと言って、よく言えば言い換え、悪く言えばごまかしをするのが定石になっています。

それらがどこまで採点で評価を貰えるのかなんて、予備校の先生含め誰もわからないはずですが、それでOKという雰囲気が受験英語業界に蔓延しています。

 

実際、明らかに直訳では訳しようの無いものは出題されますが、なんでもかんでも最初から和文和訳する思考が染み付いてはしょうもないです。

自信を持って使える単語と表現を増やしていきましょう。

 

言い換えは最終手段であり、解説に書いてある言い換えられた表現を覚えるのではなく、日本語にバシッと当てはまる英単語・英語表現を地道に覚えていくのです。

その際、これは受験レベルを超えている単語」とか勝手に上限をつけないでください。

京大の長文ではちょいちょい難単語が顔を出しますし、大した手間では無いので出会った単語は正確に使えるようにしていきましょう。

 

参考書としては、『京大入試に学ぶ和文英訳の技術』であったり、近年自由英作文も出題されるようになってきましたので、それも合わせて勉強できる『基礎英作文問題精講』などがいいかもしれません。

文系英語に戻る用リンク

物理

多くの人は6~7割を目指すことになると思います。

物理は科目の性質上得点源にしやすいので、ここも頑張りどころです。

 

力学はともかく、その他は初見の問題設定だったり、その場で与えられた式を用いて解いていく問題が少なくありません。

物理云々の前に、あの長い問題文を正確に読んできちんとついてくための練習を過去問でやりましょう。

 

熱・波動・原子分野は力学や電磁気に比べたら手薄になりがちですが、高校範囲で問題を難しくするのが難しい(らしい)ので、コスパは高いと思います。

あとこれは京大受験生には常識かもしれませんが、最初の方の問題が解けなくても後の問題が解けたりするので最後まで問題は読みましょう。

 

難関大受験生が使う物理の問題集は大体決まっています。

『名問の森』『重要問題集』『難系』あたりです。

個人的には『体系物理』が京大と相性が良いと思いますが……お好きにどうぞ。

 

化学

化学, アドレナリン, 構造式, 壁紙, 数式, 六角形, 構造

物理と同じく6~7割を目標にする方が多いと思います。

が、前述した通り、実力が無いのでほぼ書かないことにします。

 

取り敢えず有機で稼ごうというのは定石だと思います。

化学平衡とかは明らかに市販の問題集をやってるだけじゃ解けません。

 

少し前にでた『世界一わかりやすい京大の化学』は京大受験生にこれから重宝されることになっていくだろうと思います。

化学、以上()

 

理系対策の最後に余談。

自分が京大を地学受験したわけではないので強くは言えませんが、地学受験は一考の余地があると思います。

受験者数が少なすぎて難易度調整が難しいのかなんなのかわかりませんが、東大地学と違って京大地学は問題が非常に基本的です。

 

大学生になって高校地学を勉強しましたが、地学を選択しなかったことを時々強く後悔するレベルで地学は楽しく、そしてすぐに点数につながります。

候補として最初から切り捨てるのは早計であるとは言っておきます。

理系対策については以上です。

京大文系入試

文系は社会で点差をつけるパターンと数学で点差をつけるパターンに分かれる気がしており、後者のほうが多いのではないかと推測しています。

文系国語

「文系だから国語で稼ぐ」などというよく分からないことは考えないようにしましょう(そもそも現代文に関しては文系も理系も関係ないと思いますが)。

5割取れれば十分です。

文系国語で本番6割超えはそんなに多くないと思いますし、7割なんて見たことがないです(存在していたら教えてください)。

 

古文に関しては難易度が低めなので、しっかり対策して点数を稼ぎましょう。

共通テストのための勉強に加えて、訳出の練習をすればOKです。

 

現代文に関してですが、現代文対策に時間をかけている人は余程受験に余裕がある人だと思います。

冠模試の国語の標準偏差を見てみてください。恐らく全科目の中で一番目か二番目に小さい値になっていると思います。

これはできる人とできない人との差がつきにくいということを意味しており、受験は総合点勝負なので、同じ点数上げたいなら世界史とか頑張った方が絶対いいです。

 

現代文はなにか一冊まともな参考書、例えば駿台から出ている『現代文読解の基礎講義』(絶版なので類書あったら教えてください)などをやったら、過去問数年やって終わりましょう。

文系数学

最近思うのですが、「文系だから数学が苦手」というのは難関大では当てはまらないと思います。

合否を分けるのは数学とはよく言われますが、とりわけ文系では数学で稼いで受かるパターンが多い気がします。

 

でも確かに考えてみればそうかもしれません。

国語は差が付きません。

社会と英語は一部のぶっちぎりタイプ以外大体みんな似た点数です。

残るは数学です。

 

これは私が元々理系だった故のずるい言い方に聞こえるかもしれませんが、京大の文系数学はかなり望みがあると思います。

 

ただし、頻出テーマ、例えば確率なんかが苦手だと攻略が難しくなります。

もう1つの頻出テーマである整数は過去問対策がかなり活きます

また、微積分はかなり手が出やすいので、そういった分野から固めていくのはアリです。

 

ただし、数学はいくらやってもできないという人がいるのは事実であり、そういう人は代わりに社会で8割くらいを目指すことになると思います。

参考書としては、『世界一わかりやすい京大の文系数学』がオススメです。

 

英語

理系と同じなのでそちらを読んでください。

世界史

7割以上の得点を狙う方が多いと思います。

頻出分野が決まっており(中国史とか)、頻出分野を優先的に勉強するという以外は、何か特別な京大専用の対策が必要というわけではないように思います。

 

京大世界史は一問一答で半分くらいの点数が稼げるので、一問一答に時間を費やすのはかなりコスパが良いです。

 

ひたすら一問一答をやりつつあとは論述です。

論述問題集は河合塾の『世界史論述』を取り敢えず薦めておきます。

自分はやりませんでしたが、今受験を振り返ってみると、一通り論述問題集をやったら、自分で論述問題を作って自分で解答を作るっていうのが知識の確認にもいい気がしますね。

 

 

以上が文系対策になります。

やはり京大は難しい

なんだかんだ凡人にとって京大は難しいです。

大学受験では旧帝などという括りがありますが、他の旧帝と京大の間には大きな壁が感じられます(ついでに、京大と東大の間にはそれより大きい壁がある気がします)。

実際、京大と阪大で模試の判定が2つ違ったこともありました。

 

特に、私のように中学受験も経験したことのない「高校からまともに勉強始めます」みたいな人は1年次からガチってください。

多分それでもほとんどの人は間に合ってないので、厳しい戦いになることは覚悟しましょう。

コメント

  1. m より:

    全記事読みました。参考になります。
    通信ですが京大文学部行きたいんで頑張ります

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