文系の皆さん、社会の選択科目はもう決まりましたか?
多くの文系の方々は大学入学共通テストで主に
世界史B、日本史b、地理B、倫理・政治経済の4つから2つ選択するすることになると思います。
これが割と究極の選択なんですよね…
選び方は6通り。適当に選んでしまったことが理由で受験に失敗するなんて往々にしてあります。
この選択には十分に時間をかけていただきたい。
そんな願いから今回は4科目すべて勉強したことのある私が、おすすめの組み合わせを3つを紹介したいと思います。
どれが一番とかは流石に人によりますので、この組み合わせはこういう人に合う。という形で紹介します。
自分の適性と向き合って決めてみてください。
①世界史Bと日本史B
暗記!!っていう感じがしますよね。実際暗記量は多いです。
世界史Bは広く浅く、日本史Bは狭く深くという感じ。
大学入学共通テストに限って言えば世界史Bでは難しい問題はでません。
きちんと勉強すれば9割はかなり安定します。
対して日本史B。勿論こちらもきちんと勉強すれば9割は安定しますが、内容が結構深いです。
世界史Bは世界のことを扱っていて、日本はほとんど一国のことを扱っているのにも関わらず世界史Bと日本史Bの教科書はほぼ同じ厚さです。
それくらい日本史Bは細かくやります。
うまく表現できませんが、世界史Bと日本史Bは同じ歴史でも攻め方が違う感じがします。
あと意外とそこまで範囲がかぶらないことも注意です。
世界史Bで日本はあまりでてきません笑
さぁそんなこの2つの組み合わせが向いている人、それは歴史そのものが大好き、調べ物が苦ではない、文脈の理解が好きな人です。
この2つの科目の組み合わせが合う人としてよく”暗記が得意な人”があげられますが、正直それは少し違うと思います。
人間、好きなことはスイスイ覚えることが出来ます。
歴史科目における用語暗記の大変さ問題は本質ではないのです。
あれは直前に一問一答を機械的に回せば(周回数に差はあれど)誰でも覚えられます。
出来事や人物に興味をもつことができ、それらが頭の中で有機的につながるか、それが一番重要です。特に世界史Bはそれができると一気に伸びる教科だと思います。
暗記が苦手だから…で歴史を捨ててしまっては勿体無いですよ?
自分の好きな小説なら、あらすじを最初から終わりまで説明するのはそんなに難しくないはずです。
そのノリが歴史にも通っていて、探究心のある人なら間違いなく世界史Bと日本史Bの組み合わせは抜群にマッチします。
②世界史Bと地理B
個人的に親和性が一番高い組み合わせだと思います。
世界史では出来事の起こった場所や遺跡のある場所が直接的に聞かれることは多いです。
地理Bをやっているとこの場所は世界史Bなら〇〇がある場所で有名だ。というふうに連関します。
地理Bをやっていることで世界史Bの学習スピードが上がるといったイメージ。
あと地理Bは暗記が少ないです。
かなり良さげな組み合わせに見えますね。
しかしちょっと待ってください。地理Bという科目が曲者なのです。
この地理Bという科目は才能は言い過ぎにしろ、ある程度センスが必要な科目です。
地理ができる人あるあるなのですが、小さい頃に地図や世界の国についての本を読んでいたという人が多い印象があります(偏見だったらすみません)。
かくいう私も高校時代に暗記が少ないという安直な理由で地理Bを選択。結構頑張ったつもりでしたがボロボロにされました。
高校地理以前の予備知識みたいなものがストックされていないとなかなか高得点獲得は難しい科目です。
それから個人的に地理Bは文系科目というより理系科目の方に近いと感じます。グラフ、地図を読んで特徴をあぶり出す作業がほとんどです。
批判を覚悟で言いますが、世界史B&地理Bの組み合わせが向いている人、それは歴史が好き、かつ地理Bがノー勉でも5割くらい取れてしまう人、データ分析っぽいのが好きな人です(地理Bの話しかしてない…)。
疑わしいかもしれませんが、地理ができる人は本当にノー勉状態で五割六割取れてました。
地理Bに関して悪い印象を与えすぎたかもしれませんが、
逆に得意な人にとってはボーナス科目です。稼げる人は稼ぎましょう。
③世界史Bと倫理・政治経済
この組み合わせも親和性は高いです。
ところで3パターン全てに世界史Bが入っていますね笑
世界史Bは広く浅くであまりストレスも溜まらず面白い話が多い科目なのでやはり薦めてしまいます。
さて倫理・政治経済ですがこの科目酷いですよね。
2つの科目を無理矢理1つの科目にしています。倫理は好きだけど政治経済は…なんて方には悩ましい選択肢となってしまいます。
倫理に関してですがとてつもなく楽です。これは断言できます。
何故かと言うと暗記量が少ないのもありますが、世界史と違ってその暗記に”流れ”がほぼ無いことが挙げられます。
いや勿論厳密にはあるんですが、「〇〇という人物は△△という考えを持っている。」という一対一の対応をひたすら頭に入れるだけで満点近く狙えます(それもどうなの…って感じはしますが)。
また、世界史は広く浅くと言いましたが、世界史の文化史の部分(中国の諸子百家やヨーロッパの哲学者など)が倫理で掘り下げられるので世界史が好きな人にとっては嬉しいものとなります。
政治経済に関して。これも世界史と範囲が被る部分がしばしばでてきます。
ただ経済に関してですが苦手な人に関しては本当に苦手だと思います。
暗記というか頭をしっかり働かせましょうという問題がしばしばでます。
円高円安、需要と供給の関係、債権などそういった概念がすっと理解できる人は経済が得意になりやすいです。
よって世界史B&倫理・政治経済の組み合わせが向いている人、それは歴史が好き、かつ社会の仕組みに興味がある人です。
世界史Bが好きなら倫理と政治の一部はすんなり乗り越えられると思います。
あとは裁判や選挙の仕組み、経済分野などに興味があるかどうかです。
周りに流されず自分で決めること
ここまで読んでいかがだったでしょうか。部分的にでもお役に立てたのなら幸いです。
最後に言っておきたいのですが必ず最後は自分で選択してください。
友達と同じように、先生が言ったから、などといった理由で決めては絶対にいけません。
それで失敗した時、どうしても人のせいにしてしまうでしょうし後悔も大きいものとなります。
自分と向き合って自分で決めましょう。
ちなみにどうしても決められない時は4つ全ての教科書をパラパラめくったり、
それぞれの科目の過去問を見ることを勧めます。
では今回はここまで。
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