ホロライブEN(hololive English)というVtuberのグループが人気を博しています。
ここでは、彼女らの英語の特徴をまとめて書いていきます(※2022年11月現在のメンバーのみ対象)。
当然ながら完全主観の評価であり、異論は余裕で認めます。
またVtuber自体には明るくなく、間違ったことを書いていたらすみません。その場合はご指摘お願いいたします。
評価基準・理解しやすさランキング
評価基準の表現について
本記事では、聞き取りやすさと話すスピードは独立したものとして扱います。
普通、話すスピードが早いと聞き取りづらいとなるわけですが、本記事でいう聞き取りやすさとは滑舌・喋り方・発声などを指します。
「この方の英語は聞き取りやすい」と言った時、そこに話すスピードの要素は入っていないことをご留意ください。
【結論】理解しやすさランキング
結論を先に述べておきます。
理解のしやすさ(=聞き取りやすさ & 話すスピード)ランキングは
オーロ・クロニー Ouro Kronii
IRyS
森カリオペ Mori Calliope
・
・
・
がうる・ぐら Gawr Gura
七詩ムメイ Nanashi Mumei
一伊那尓栖 Ninomae Ina’nis
です。
CalliopeさんとGuraさんの間の点々は何かというと、順位が決められないということです。
上記6名以外に関しては、理解のしやすさに殆ど差があるように感じられなかったです。
当然ながらこのランキングは私個人の中での相対的なものであり、下位に位置する方々の英語がうまく聞き取れないのは、自分の能力のせいであるというのは言うまでもありません。
以下では先に上記6名の方々を理解しやすい3人・理解しにくい3人の順で紹介します。
オーロ・クロニー Ouro Kronii
ENメンバーの中ではおそらく断トツで聞き取りやすい英語です。
話すスピードは非常にゆっくりで、かつハキハキと喋り、マイクの音質も良いです。
なまりも特に感じられません。
皮肉めいた発言や軽いブラックジョークを差し込むことも多く、コンテンツとしての面白さもあるので、理解できた時の嬉しさが大きいかもしれません。
IRyS
きれいな発音をされます。スピードは早くもなく遅くもなく。
配信の特徴として、他のENメンバーと比べると英語と日本語の切り替えが頻繁なので、英語が苦手でも配信の流れが追いやすいかもしれないです。
コラボでは他メンバーをいじったりする役回りをする時が結構あります。
森カリオペ Mori Calliope
Calliopeさんはいかにもアメリカ英語という感じの英語です。
この方もKroniiさん同様とてもハキハキと喋り、聞き取りやすいのは確かなのですが、スピードが少し早い印象。
また、スラングの使用がENメンバーの中でおそらく最も多く、初めて聞く場合は少し戸惑ってしまうかもしれません。
とは言っても、使われるスラングのパターンはそこまで多いわけではないので慣れの問題ということで片付けることもできます。
ちなみに日本語もかなり上達しており、日常会話なら問題のないレベルで話せているように感じます。
一伊那尓栖 Ninomae Ina’nis
一番聞き取りにくいです……
話すスピードはむしろ遅い方ですが、ボソボソ喋る時が多いです。
発音としては子音の発音が弱く、リスニング初心者にはなかなか厳しいものがあるかもしれません。
訛りなのかもともとそういう喋り方なのかはちょっと分かりません。
七詩ムメイ Nanashi Mumei
Ina’nisさんの次に聞き取りにくい印象があります。声が時々溶けます。
話すスピードに関しては、平均的にはとても早いというわけではないです。
コンテンツ的な面を言えば、ENメンバーの中で一番Crazy(いい意味で)だと思います。
いくつか動画を見たら分かると思います。
がうる・ぐら Gawr Gura
Guraさんは、聞き取りのしやすさに関してはそこまで困難を極めるというわけではありません。
それよりも彼女の話すスピードの方が英語学習初心者にとっては壁となるでしょう。
配信内容にもよりますが、ENメンバー内で最も早口な気がします。
日本で英語教育を受けてきたそのままのノリで行くと多分面食らいます。
さて、ここまでで理解しやすい3人・理解しにくい3人の順に紹介しましたが、前述の通りその他の方々に関しては理解のしやすさにそこまで差があるように感じませんでした。
よって、以下においては紹介する順番に意味はありません。
小鳥遊キアラ Takanashi Kiara
多くの日本人にとって聞き慣れない英語(理解を難しくしているわけではない)だと思います。
出身はオーストリアで、ドイツ語が母語のようです。
日本語も流暢に話されます。
そのせいなのか、それとも敢えてそうしているのか分かりませんが、ほんのりかすかに(1,2%くらい)日本語訛りの英語が匂います。
ただ、Kiaraさんは日本語を話す時と英語を話す時でピッチがほとんど変わらない(これは珍しい気がする)ので、そのせいでそう聞こえているだけかもしれません。
あとENメンバーの中で一番ノリというか雰囲気というかが日本人っぽいです。
セレス・ファウナ Ceres Fauna
Faunaさんの話すスピードは結構ゆっくり目なのですが、Mumeiさんと同じベクトルで少し聞き取りづらいときがあります。
ただ、Faunaさんは声が高めで、自分がそれに慣れてないだけという可能性は高いです。
人によってはかなり聞き取りやすかったりするのかもしれません。
ワトソン・アメリア Watson Amelia
聞き取りやすさは普通ですが、ちょっと早くなるときがある印象。
文と文の間の時間的間隔が若干短い気もするのでそこが難しいかもしれない(これはCalliopeさんやGuraさんにも言えることですが)。
ENメンバー内における理解のしやすさという面において、中庸と言うに適しているかもしれません。
ハコス・ベールズ Hakos Baelz
ハキハキ喋りますが、スピードに緩急がうまれるときが多い印象。
オーストラリアの訛りがあるのが大きな特徴です。
ただ、オーストラリア英語はアメリカ英語よりもイギリス英語に近く、日本人にとってはイギリス英語の方が聞き取りやすい(と思っている)ので、訛りは特に大きな壁にはならないかもしれません。
日本語もかなり流暢に話すことができ、時々日本語を喋ったりしてくれます。
九十九佐命 Tsukumo Sana
卒業済みで今は活動はされていません。
オーストラリアの方らしいですが、Baelzさんに比べてそんなにオーストラリアの訛りが強くないように聞こえます(話し方の問題?)。
一文一文割りと明確に区切って喋ってくれるので、その意味では結構聞き取りやすいほうかもしれません。
最後に ホロライブENで英語の勉強は可能か
ホロライブENのファンで英語に興味のある方は、彼女らの配信を教材の1つとして英語を勉強したいと思うはずです。
それが可能かどうかということで言えば勿論可能ではあると思いますが、いくつか注意するべき点はあるでしょう。
まず、これはよく言われることですが、ただ流し見・流し聞きしているだけでは殆ど英語力は上がらないと思います。
必ず英語の字幕をつけましょう。
今のYouTubeの自動字幕は結構優秀で、コラボなどで複数人が同時に喋っている場合などを除けばかなり正確に字幕がつきます。
そして、その字幕を理解するには一定の文法力が必要です。
文法をほとんど知らずに字幕を眺めていても得るものは少ないですし、「結局何を言っているのか分からない」となってしまい、モチベーションが消失してしまう可能性すらあります。
そして実際、恐らく多くの人が挫折するのだろうと思います。
なにせ配信ではネイティブスピーカー向けに英語が話されているわけで、学校でやってきた英語とはまるで違うわけです。
相当の努力と忍耐の精神が必要なのは間違いないでしょうが、理解できた時の嬉しさはその分大きくなるでしょう。
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