私の出身高校は自称進学校の鑑と言っていいような学校でした。
受験は団体戦、朝テスト、大量の課題、ベ○ッセのおじさんによる講演、地元の国公立至上主義(難易度は”地元の国公立>早慶“であると洗脳してくる)など上げればキリがありません。
ネットにある自称進学校あるあるを見ると私の高校のことをいっているんじゃないか!?となるほどの自称進学校っぷりです。
自称進学校ははっきり言って宗教です。それも非常に危険な宗教です。
右も左も分からない高校生に対して“教師”という権威を振りかざして洗脳してきます。
私の高校でも学校の言うことを信じ続けて受験に失敗してきた人を何人も見てきました。
大学受験で全てが決まるとは全く思いませんが、依然として人生の大きな大きなターニングポイントであることに変わりありません。
今回は自称進学校で辛い思いをしている人達へのメッセージです。
学校の言うことを聞かないやつは落ちる理論
・定期試験が出来ない奴は模試が良くても落ちる
・内職するやつは落ちる
・予備校に通うやつは落ちる
代表的なのはここらへんですかね。
学校の先生というのは今までに何人もの生徒を見てきている経験があります。その経験から言って上記のようなことを言っている、と考えることもできます。
私も学校に反発していた高校生の時、たまに「先生の言っていることが正しくてこうやって反発していることを将来後悔したりするのかも」と思ったりもしていました。
あれから何年も経っていますが、明らかに学校がおかしかったと確信を持って言えます。
正直、自称進学校の先生の言うこと一つ一つに反論していきたいところですが流石にとんでもなく長くなります。
取り敢えず上記にあげた3つの例だけ取ります。
1.定期テストが出来ないやつは模試が良くても落ちる
定期試験は学校の先生による学校のレベルでのテストです。
なぜそれが全国模試より評価が高くなるのでしょうか。
だいたい学校(あくまで私の学校の話ですが)のテストって古文とか英語では日本語訳の暗記、その他でも授業プリント暗記してたりしたら高得点が取れてしまうんですよね。
授業をちゃんと聞いてれば点数が伸びる(なお定期試験の点の話)!ということを言いたいのでしょうか。
どんな問題が出るのか分からない模試は学校の試験とは違います。
模試が出来ていたら定期テストはそこまで気にする必要がないです(逆に定期テストが出来ていて模試が出来ない人はまずい)。
2.内職するやつは落ちる
この言い分は申し訳ないですが、自分の授業を聞いていないことに教師がイライラしてるだけじゃないかと思ってしまいます。
内職する人は、自分の苦手が何か分かっている人が多い気がします。
目の前の授業は自分で理解できるといった確信のもと、
今自分が一番必要だと思うものに注力している人は素晴らしいと私は思います。
そもそも学校の授業は全体に合わせているので出来る人にとってはどうしても進度が遅い。
自分で勉強して理解が難しいと思った所を授業で理解するほうが明らかに効率がいいと思うのですがどうでしょうか。
自分の授業を聞かない生徒が気に食わないからといって、不安を煽って生徒に授業を聞かせようとする教師…まさかいないですよね?
3.予備校に通うやつは落ちる
これは論外です。一番酷いです。日本の超進学校の生徒達は基本塾に通っています。
私は早稲田大学と京都大学に在籍経験がありますが、塾に行くのは基本当たり前です。
「塾に行ってなかった」というと驚かれることがあるくらいです。
教師という権威
散々生徒を洗脳しておいて、落ちたら本人の努力不足で受かれば学校のおかげ。
学校の言うことを聞かないで落ちた人には「ほら見たことか」と言えてしまいます。
そもそも自称進学校でわざわざ学校に反発する人は、難関校志望の高い人が多いので落ちる割合は高くなるのです。
一方で、学校の言うことを聞き続けて失敗した人達には一切触れません。
学校の言うことを聞いて落ちた場合、絶対後悔すると思いませんか?
私は絶対後悔する自信があります。
自分の判断で以て、学校を活用する所は活用して明らかな洗脳は無視しつつ勉強した結果落ちたというなら自分が悪かったと納得することができます。
また、学校は生徒を振り回すだけ振り回して責任は当然ながらとってくれません。
例えば、浪人するなら浪人の1年間という時間、塾代などは勿論親御さんが支払いますよね。
自分の意志を貫いて浪人したならまだしも、学校に洗脳されたおかげで浪人するとなったら泣くに泣けません。
さらにたちの悪いことに浪人が成功したとなればその合格は高校の合格実績に加算され、学校の評価UPに利用されます…悪魔の所業です。
明らかにおかしい学校だと判断できた場合、教師の洗脳は全力で拒否するべきです。
その時教師からは嫌われるでしょう、嫌味を言われることだってあります。
しかし気にすることは全く無いです。
高校を卒業すれば教師たちとはまず会わないのですから(同窓会とかに自ら行かない限りは)。
教師は高校生相手だと思って舐めている
冒頭にも書きましたが、教師は高校生に対して権威を振りかざしています。
正直学校の信者になってしまう高校生の気持ちも分かるんですよね。
身近な大人で受験の知識が豊富(に見える)で、経験もある教師という存在は大きいです。
高校生にとって世界のほとんどは高校という場所で完結してしまいます。
大学生になれば一気に世界が広がって、本当の進学校がどういうところなのかを知る機会もあります。
そんな機会を持たない純粋無垢な高校生を教師は洗脳してくるんですね。
これでもっと悲惨なのが親も学校の信者になるパターンです。
これが本当に厳しい。
親という最大の権威、そして教師という家庭外環境での頼みの綱。
この二大権威から押さえつけられてもなお反発する高校生はなかなかいないでしょう。
教師は諦めるとして親が狂信者になるのだけはなんとか避けましょう。自分のやり方でやって模試で結果を出すなり、色々頑張って親の狂信化を未然に防ぎましょう。
Twitterの活用
Twitterは人によっては時間が一瞬で溶けます。
しかしこのTwitter、活用法によっては受験生には良いツールとなりえます。
Twitterには本当に受験のプロみたいな人たちが多くいます。
東大A判定くらいならTwitterで観測するのは全く珍しいことではないです。
そういう人たちとコンタクトを取りましょう。
彼らの勉強している内容、進度、勉強方法などを知ることで間違いなく視野が広がります。
このまま学校の言う通りにやっているだけじゃ駄目なんだという確信、そして良い意味での焦りが生まれます。
ただTwitterは本当に中毒性が高いのでハマらないように全力で気をつける必要はあります。
後悔してからでは遅い
まあここまで書いて結局何が言いたいかって自分を強くもってくださいということです。
勿論、むやみやたらに学校に反発するのは良くないですよ?
いくら自称進学校といえども自分の役に立つ面が少なくとも1つはあるはずです。
自分で情報を集め、あらゆる要素に対し取捨選択を行い、最終的に自分で決める。
この姿勢は高校卒業後でも、否、高校卒業後こそ大事になってきます。
前述の通り、高校生の方々にとって教師という存在はとてつもなく大きく映ります。
彼らの考える”正しさ”の殆どが普遍的に正しいものにみえるかもしれません。
しかし、教師だって人間です。全てが正しいことがどうしてありえましょうか。
教師にとって正しいことがあなたにとって正しくないことだって往々にしてあるはずです。
教師の言うことに対して、むやみに反発する必要も無思考に信じる必要もありません。ただ、疑うという姿勢は大事にしましょう。
洗脳発言に関しては一つ一つ根拠を求めましょう。
特に、相関関係と因果関係を混同した発言ではないか常に気にしましょう。
※例えば、スマホの使用時間が長い人ほど学力が低いと言っても、もともと学力の低い人・勉強のしない人がスマホをいじりがちである可能性がある。
自分の人生、自分の決断でコマを進めていきたいものです。
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