大学生になってから電子書籍を利用する頻度が高くなったのですが、利用するにつれて電子書籍のデメリットが浮き彫りになってきました。
今回は自分の感じた電子書籍のデメリット4つを、紙書籍と比較しながらお伝えしていきます。
書き込みができない
電子書籍はタッチペンによる書き込みができません。
あくまで自分の場合ですが、紙書籍のうちいわゆる読み物であれば書き込みをすることはあまりありません。
しかしテキストには割りと書き込みをする派なので、テキストに書き込みができないのは痛いです。
マーカーを引いたり、メモをつけたり(手書き文字は不可)はできますが手書きに比べて圧倒的に自由度は低いです。
なんで書き込みさせてくれないんでしょうね……
ページ間の飛びづらさ
あるページとあるページを行ったり来たりしたい時がありますね。
電子書籍でそれをやろうとすると割りと面倒です。
電子書籍リーダーにもよりますが、大抵はページに目印をつけ(右上とかをタップする)、他のページからそこのページに飛びたくなったら目印一覧のようなメニューを出し、そこから飛びたいページへの目印をタップします。
これ面倒すぎません?
飛びたいページの間隔が数ページの時は目印をつけるよりも、ページをスワイプ or タップして移動する方が早いですが、ページを行き来する度にいちいち数回スワイプ or タップするのもこれまた面倒です。
紙書籍であれば指を挟むだけで行き来できます。
飛びたいページの間隔が数ページの場合は、ページを押さえる指を少し緩めてパラパラすれば終わりです。
積読促進
電子書籍は何らかの電子書籍リーダーアプリでしか読むことができません。
これはどういうことかというと、そのアプリを開かない限りは購入した本の表紙が目に入らないということです。
これにより本を視界に入れる頻度が減り、積読が促進されます。
紙書籍であれば、購入後に机の上にでも置いておけば日々その本は目に入ります。
気がのったらすぐにその本に手を伸ばして読書を開始することができるのです。
しかし電子書籍だとその現象は起きないので、しばらくアプリを開いていないと購入した本の存在を忘れてしまいます。
実際、久しぶりにアプリを開いて「そういえばこんな本買ったなぁ」となるときがしばしばあります。
毎日電子書籍リーダーを開いている人にはこの現象は起きないかも
個人的に積読自体は悪いことだとは思っていないのですが、その本の存在すら忘れてしまっては元も子もありません。
内容の記憶への残りやすさ
電子書籍ってなんとなく紙書籍よりも内容が頭に入ってきにくい感じがしませんか?
自分はそれを経験からなんとなく感じていましたが、その一方で「文字を読んでいることに変わりはないんだから気の所為だろう」とも思っていました。
で、気になって調べてみたところ、電子書籍(スマートフォン)での読書は紙書籍よりも記憶に残りづらいという研究がありました。
Honma, M., Masaoka, Y., Iizuka, N. et al. Reading on a smartphone affects sigh generation, brain activity, and comprehension. Sci Rep 12, 1589 (2022). https://doi.org/10.1038/s41598-022-05605-0
上研究によれば、スマートフォンでの読書時は紙媒体での読書時よりもため息の回数が少なく、このため息の抑制のために前頭前野が過活動してしまっているとのことです。
ため息を抑制するための前頭前野の活動により認知負荷がかかります。
ようは無駄なこと(今回の場合は読書以外)に脳のリソースを割いてしまっているのです。
それが読解に影響を与えているのではないか、ということですね。
紙媒体の読書では適度にため息をすることにより、前頭前野の活動が制御されているのではないかと述べられていました。
個人差はあるでしょうが、自分はやはり電子書籍は紙書籍よりも内容が頭に入ってきづらいと感じるので、娯楽としての読書は電子書籍、知識収集/勉強のための読書は紙媒体、といった使い分けを意識しています。
でも電子書籍がセールで安くなってる時は知識収集用であっても電子版買ってしまう…
電子書籍最大のメリット
電子書籍のデメリットを述べてきましたが、最後に電子書籍最大のメリットについて書きます。
電子書籍最大のメリットはその携帯性にあるのかもしれませんが、そこまで外出頻度の高くない人(自分)にとっては検索性が最大のメリットになると思います。
考え事をしているときにふと「これに関することあの本に書いてあったよな」と思う時があります。
最近読んだ本なら紙書籍でもすぐにお目当てのページを発見することができるかもしれませんが、昔読んだ本だと序盤に書いてあったか中盤に書いてあったかすら忘れてしまいます。
その時に紙書籍をパラパラめくって目視で確認していくのはかなり面倒な作業です。
電子書籍であれば検索機能があるので検索欄にワードをいれるだけで終わりです。
この機能が本当に便利で助かっています。
この機能を紙書籍にも実装しようと思ったら、紙を読み込んでデジタル化してOCR処理をしないと無理です。そしてその時点でそれはもう電子書籍となってしまいます。
ではどうすればよいかと言えば、紙書籍で読んだ内容をメモのような形でどこかにまとめればよいのです。
そして検索したい時はそれを参照する、という手法をとります。
当然、自分が気になったところ・疑問点などをメモするので、電子書籍アプリほどの検索網羅性はありませんが、自分にとっての要点にはすぐにアクセスすることができます。
というわけで次の記事では、自分なりの知識整理術(というほどすごいことはやって無いけど)について紹介したいと思います。
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