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【当事者が書く】聴覚過敏持ちの日常 発達障害者の感覚過敏について 

健康・発達障害

ASDの人は定型発達の人よりもパニックに陥りやすかったり協調運動が苦手なことが多かったりします。

 

そのような、ASDの診断基準には含まれないものの高確率で症状が認められるものを随伴症状といいます。

そしてそのようなASDの随伴症状の一つに感覚過敏があります。

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ちなみに感覚鈍麻もあるらしい。

 

私なんかは聴覚過敏がかなり目立つ方だと思っていますが、ASD持ちの知り合いは触覚過敏が目立ったりしていて、どの感覚が過敏・鈍麻であるかは人によって本当に様々です。

 

感覚過敏を普遍的に語ることはできませんが、今回は感覚過敏持ちの私の日常ということで具体例あげて書いていこうと思います。

聴覚過敏

まず、聴覚過敏というのは周囲の音が大きく聞こえるわけではない(と思ってる)です。

 

人間というのは周囲の音・風景のすべての細かい要素に対して認知的処理を行なっているわけでがありません。

聞こえてくる・見えるものすべてに反応していたら脳は一瞬でパンクするでしょう。

 

ほぼ無意識的に、「これは必要・不必要」というように情報を選択しています。

 

聴覚過敏に関してはこの選択の処理が下手なのでは無いかと思います。

外食時イヤホン必須

例えば私は、外食の時はほぼ必ずイヤホンをつけながらご飯を食べます

 

近くの店に外食に行ってイヤホン忘れに気づいた時は絶対にイヤホンを取りに家に戻っています。

イヤホン無しの食事はそれくらい嫌。

 

店内のあらゆる音がうるさくてうるさくてしょうがない(前述の通り音が大きいという意味ではない)のです。

 

具体的には、周りの客の話し声、(テレビが設置されている店だと)テレビの音、あとは調理の音などです。

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個人的には調理の際の水音が苦痛です。

 

苦痛さを言語化するのは非常に難しいですが、取り合えず「ああああぁぁ!!!!」と叫びたくなります笑

脳が侵されて攻撃されている感覚になるのです。脳が激しく疲弊します。

 

「他の人達も周囲の音をうるさいとは思ってるけど我慢してるのだろう」とずっと思ってましたが、友人・家族にこの話をしたらそこまでではないとのことで、自分が過敏なのかと気づきました。

 

ただ、友人と外食に行くときは少なくとも一人での外食時よりは脳の疲弊度は小さい気がします。

 

友人と外食先で喋る時、一応注意の最優先は明確に友人になるので他の音の影響は小さくなっている気がします。

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それでも周りの音に注意が向いて友人の話を聞いていないということがしばしばありますが…(これはADHD的特性?)

本当に聴覚過敏がひどい人だと、そういうの関係なくあらゆる音の処理ができず、外食すらめったに行かないということはあると思うので私は大したことない方かもしれませんね。

人混み

私は小さい頃から人混みが本当に苦手です。

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もちろん人混みが得意という人はほぼいないでしょうけど。

この人混みが嫌いということについては別に珍しくもなんともない話なので以前はそこまで気にしていませんでした。

 

 

しかし、自分が人混みの何を嫌がっているのかについて考えた時、それは大量の音だということに気づきました。

 

小さい頃に初めて東京に行ったとき、特に何か問題が起きたわけでもないのに駅で急にワンワン泣いたことをよく覚えています。

あれは田舎ではありえないような大量の音が急に脳に入ってきて驚いたのだろうと理解しています。

 

それから時間が経ち、私は大学進学を機に上京するわけですが、音への耐性の無さはもちろん変わらず。

 

大学最寄りの高田馬場駅はかなり音が多かったですが、通学のためにどうしても利用しなければならなかったので大変でした。

 

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一番きつかったのは渋谷かも。地獄of地獄。

満員電車にも我慢できませんでしたし、東京の持つあらゆる要素に適性の無さを感じて大学も辞めました。gg

退学届

 

京都は東京に比べればはるかに静かな場所で、大変助かっております。

 

あと印象に残っているのがライブの時。

 

大きなドームでライブを行う場合、ライブが始まるまでドーム周辺には大勢の人が待機しています。

友人に誘われてとあるライブに行った時、私は周りの大勢から発せられる音に耐えきれず気持ち悪くなってしまい、ライブが始まる直前までドームから離れた場所で一人でずっと待機してました。

 

ファン同志の交流とかもあまりしたいと思わないのでそっちは別にいいのですが、折角誘ってくれた友人には少し悪いなとは思いました。

 

ライブが本番なのにライブが始まる前で体力を全部持っていかれた感じがしてしまいましたね笑

 

次にライブに行く機会があったらできるだけ開始直前に会場に行こうと心に誓いました。

昼間の環境音

環境音も結構気になってしまいます。

 

車とかバイクの音とか本当にドキッとしますね。

私が昼に作業に集中できず、深夜に集中できるのは夜型だからというだけでなく、外の音の有無も大きいと感じています。

 

ただ、これに関しては不快度はそこまででなく、単純に集中したい作業に集中しづらいというレベルですね。

 

環境音で本当に苦痛を感じるのが雨の日の自動車です。

雨で濡れた道路を車が走る音、ときおり小さな水たまりをバシャっと跳ねる音なんかもう最悪です。

 

これこそ叫びたくなる、というかときおり「あぁぁぁぁ!!もう!!」とか言っている自分がいますね。

これもイヤホン必須です。

聴覚以外

聴覚に関しては明らかに過敏であると自覚しています。

 

一方でそれ以外の感覚の過敏に関してはほぼ無いです。

 

ただ、過敏ではなくとも聴覚以外のことで少し気になること(こだわりみたいなもの)が無くはないので一応最後にそれについて書こうと思います。

視覚

部屋はできれば常に真っ暗にしたい派です。

 

部屋全体を明るくするのは暴力的です。

事実、私は部屋の天井に備え付けてあるライトはめったに使いません。

 

夜に紙の本を読んだり、PCをいじる時(PC画面の明るさだけではキーボードが見えづらい)は仕方なくデスクライトをつけています。

この記事でも書いたのですが、デスクライトだけを使うことでそこだけに注意が向くようになって集中できる感じがするので割と気に入っています。

 

電子書籍を読んだり、ただ動画を観たりする時は絶対に部屋は真っ暗にしますね。

 

明るい店とかも嫌いです。手元だけ見えるくらいが丁度いいです

触覚

触覚に関して現在気になることはあまりありません。

 

ただ、親から聞いた私の小さい頃のエピソードに触覚のこだわりが感じられるものがあります。

小さい頃というのは具体的には3歳くらいだと思います。

 

親は私が泣いている時、ハンカチを与えるとすぐに泣き止んだと言います。

 

私の親は最初、任意のハンカチを与えれば私が泣き止むと思っていたらしいですが、実際私が泣き止むのは特定の素材を持つハンカチを与えた時だけで、それ以外を与えてもすぐに投げ捨てられたとのこと。

 

同じ素材を持つ異なるハンカチを用いて試したらしいので、一枚のお気に入りがあったわけではなく、素材に反応したのは明らかでしょう。

 

この話を聞いて少し私も思い出しましたが、確かにお気に入りの素材はありました。

凹凸の少ないサラサラした触り心地のハンカチだったと思います。

 

今はそういったこだわりはほとんど無いです(無くてよかった)。

 

触覚過敏を持っている方は決まった素材の服しか着られないということがあるそうです。

 

余談になりますが私の知り合いは触覚過敏が強く、水の感触が気持ち悪いといいます。

お風呂に入るのが苦痛らしく、これに関しては生活に相当支障がでる問題だと思いますね。

終わりに

全力で自分語りしました。

 

私の場合は取り敢えずイヤホンすればなんとかなるので、生活支障度はそこまででも無いのかなと思います。

 

ただ以前、イヤホンをしながらご飯を食べると行儀が悪いと思われる…みたいなツイートを見た時は、なるほどありそうな話だと思いました。

 

そのツイートを見るまで私はそんなこと全く気にしていませんでした。が、今後も特に配慮をするつもりもありません。

行儀が悪いと思われるのはこっちであって、行儀が悪いと思うのは周りの自由なので。

 

電車内の化粧とかもそんな感じの話でしょう。

行儀・マナーも大事だとは思いますが、それで制約を受けすぎるのもそれはそれでどうかなって思います。

コメント

  1. あだち より:

    聴覚過敏って試験会場の時とか、どうやって対策してましたか?

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