ネットの登場により、ある意味では著名人と一般人との距離は近くなりました。
Twitterでは著名人の発言をリアルタイム性を持って目にすることができますし、彼らがYouTubeなどの動画投稿サイトに動画を投稿していれば、スマホからでも彼らの声に簡単にアクセスできます。
ただ、それはより多くの人の目につくようになったということであり、炎上もしやすければアンチもつきやすいということ。
今回はネットを普段使っている人なら誰もが知っている、色々な意味で有名な著名人を独断と偏見で選出。特徴・エピソードも紹介します。
堀江貴文
正論マン、堀江貴文。
ホリエモンという愛称で親しまれて(?)います。
ちなみに”たかぽん”を自称することも。
屈強な精神
インターネットという存在にいち早く目をつけて1996年、東大在学中に企業。
会社は順調に波に乗っていくも、多くの人が知るように証券取引法違反の疑いで2006年に逮捕。
懲役2年6ヶ月の実刑判決となりましたが、ここで潰れなかったのがホリエモンの凄さ。
面会するスタッフを通じて、刑務所にいながらTwitter・メルマガで情報発信を続けます。
釈放後も勢いは止まらず、現在ではロケット開発やゼロ高開校など活動の幅は本当に広いものとなっています。
炎上
発言で炎上(主にTwitter)することは日常茶飯事。
毎日毎日めちゃくちゃ叩かれていますが、気にしない御様子。
スルースキルが高いのですが、野菜に関してはこうかばつぐんです。
(知らん人は「ホリエモン 野菜」とかで調べて)
どんなにひどいアンチコメより「野菜食え」のコメントが最大の弱点。
どんだけブチ切れるんだよ…ってレベルでブチ切れますが、野菜に対する熱い思いは本物。
この世で最も野菜を愛する男の一人です。
主張
ホリエモンの主張に関しては「好きなことだけやれ!」「嫌なことは辞めろ!」というものが一貫しています。
ただ、この主張は中高生には多少響いても実社会で働く社会人には全然響かないでしょう。
ホリエモンは、自分にできることを普遍的なものであるかのように話すきらいがあると感じます。
一般人の知能・精神とホリエモンのそれが同じであれば問題ないのですが、勿論そんなことはなく。
そのギャップは埋まらないものなので、人はつくづく分かりあえないものだなと改めて思います。
ちなみにTwitterでは基本キレてます、TVとかの討論でも結構キレます。
「なんでこいつらわかんねーんだよ!!」って感じで苛ついてるんだと思ってます。
ただ、話し合いの場では(論破だけのひろゆき氏(後述)とは違って)議論に積極的で、意見を聞こうという気にさせられます。
なお、YouTubeにて一人で喋る時は結構機嫌いいです。
それについては本人も言及しています↓
行動力もハンパない人だと思うので是非日本を大きく変えていただきたいと思っております。
西村博之
喋り続けるコンピュータ、西村博之
2ch開設者の”ひろゆき”で有名。ホリエモンとなかよし。
特性:論破
まず頭の回転がめちゃくちゃ早い。早口モンスター。
そして相手を否定するプロ。早口で捲し立てて否定してくるので、否定されてる側も自分の意見をまとめる前にKOされます。
討論の場では(特に相手がコメンテーター・芸能人の時)、自分の意見を強く主張するというよりかは相手の意見の粗を絶妙についていくスタイル。
はっきり言って、討論でのひろゆき氏は論破はしても議論はしてない。
あとは例え話も特徴的。
例えば~から始まって、あなたの言ってることってこういうこと(例にあげたようなこと)ですよ?みたいなスタイルもしばしば見られます。
相手の意見を例え話で変換して、相手の意見があたかも極論であるかのように見せる高等テクニック。
あと知識武装もガチガチなのでほとんどの人は歯が立ちません。
天才の域です。もう明らかにこっちが正しいだろっていうことでも否定されそう…
討論の場でのひろゆき氏は建設的な意見が少なく、話し相手をイラつかせるだけなので(TV側もそれを欲しがってるんだろうけど)あまり気持ちのいいものではありません。
キャラ
一方、Twitterや自身の生放送では自分の意見を述べている場面が多いです。
ホリエモンに比べたら発言は保守的な感じがしますが、それでもやはり発言それ自体は結構目立つものが多いです。
感情を思い切り顕にすることは無く(プライベイートは知る由もないが少なくともメディアでは見たことがない)、飄々とした雰囲気が特徴的です。
この飄々とした雰囲気が討論の時に存分に発揮されているなぁと思います。
今はフランスのパリで優雅に暮らしてます。
フランスに移住して以降、日本を批判するときに「フランスでは~」と言うのが多めに。
フランス大好きおじさん。
それってあなたの感想ですよね?
余談。
ひろゆき氏の「それってあなたの感想ですよね?」に関してですが、これはネタにされてるけど割と大事な姿勢(文脈によりますが)だと思っています。
なんらかへのコンテンツへの意見をぶつけ合う場面では、感想を言い合うことは良い、というかそこから議論が発展していくと思うので感想は必要不可欠です。
しかし、社会問題などを扱う場合はどうしても個人のバイアスで話してしまう場面が多くなってしまうので”一人の感想”で全てを語っていないかをチェックするのは重要でしょう。
落合陽一
現代の魔法使い、落合陽一
現代の魔法使いという厨ニ感満載の名前はある取材者につけられたらしいですが、本人曰く「嫌いじゃない」とのこと(ソース)。
割とここ最近で知名度が急上昇した新星。
特徴的なのが研究者かつ経営者という点。
落合氏本人が自らの経歴・仕事などについてまとめてくれているので、詳しいプロフィールなどについて知りたい方はこちらを参照。
発言が抽象的
生来の特性なのか研究者としての特性なのか分かりませんが、発言内容の抽象度が高いです。
私自身、NewsPicksなどで落合氏の発言を聞いたことはありますが、簡潔な物言いが特徴的で話をまとめるのがかなり上手な方であるという印象を受けました。
ただ簡潔というのは無駄な要素を削ぎ落としているわけで、発言をそのままダイレクトに理解できる方はそんなに多くない(あくまで母数を全国民にとった場合)のではないかと思います。
日本を大きく動かしてくれる人なのは間違いないですが、睡眠時間が異常なほど短いので…(略)
作品
落合氏の提唱する概念にデジタルネイチャーがあります。
落合氏によればデジタルネイチャーとは「コンピュータと非コンピュータリソースが親和することで再構築される新たな自然環境」とのこと。
これは、機械または機械によって表現されているものについて、それに機械が明らかに関わっていると分かってしまう今のような環境ではなく、機械と自然物の境界が連続的で曖昧になるような新たな環境(と理解しています)のことでしょう。
そしてそのような環境が必ず訪れると落合氏は言っているのです。
このような考えを根底に置いたメディアアーティストとしての顔も落合氏にはあります。
作品を見ていただいたほうが早いのでどうぞ↓
ここでは触覚のある三次元の映像が空間に浮いています。
「これは触れるから”物”」「これは触れないから機械による”映像”」という意味での判定が意味をなさなくなってくるかもしれません。
つぶグミ
落合氏はつぶグミ狂信者です。
つぶグミは量・種類・価格においてコスパが最強のグミであるという主張です。
味のシンプルさに重きを置いています。
複雑性の高い食べ物を理解したいために複雑性の低いものを日頃食さなければならない、その点でつぶグミが優秀であると言っています。
複雑性の高い食べ物は複雑性の低いものの集合体なので、複雑性の高い食べ物に含まれる要素を細かく判別できるようになるためには複雑性の低い食べ物を常食としなければならないということでしょうか。
ついでにグミの研究もしておいて欲しい
あと落合氏はカレーを飲みます。
落合陽一は”カレーは飲み物”を体現する男
日本は彼を手放してはいけない pic.twitter.com/HoSqEHAHo9
— †なしすけ† 〜零を司る者〜 (@74_suke) May 2, 2018
DaiGo
†メンタリスト†DaiGo
以前までテレビ番組にも結構出演していたと思いますが、現在はYouTubeを中心に活動中。
(個人的に)意外なことに心理学科卒業ではなく、物理情報工学科卒。
まぁ心理学は別に人の心を読む学問ではないのですが。
YouTube
YouTubeでは早口が特徴のマシンガントーク。
基本的には、論文の内容を一般向けにわかりやすく解説するというスタイル。
YouTubeの動画は「自分を変える」とか「人生が変わる」とか「年収が上がる」とかなるほどそれなりに再生回数を稼げそうなものが多く見られます。
ちなみに論文は自分でリサーチしているわけではなく(今はどうだか知らない)、細かく内容をチェックしているわけではないのか何回か論文引用の誤りを指摘されて炎上しています。
興味ある方は是非↓
あとコメント欄が閉鎖されているのも特徴的。
ちょっと視聴者に不親切だと思いますね。
コメント欄があれば誤った情報に対して指摘してくれる人も出てくると思いますが、コメント欄が閉じられているとDaiGo氏の言っていることは全て正しいという盲目的信者が生まれやすくなります。
それが目的、とは思いたくないですがどうでしょうか…
あとアンチ絶対許さないマン↓
とりあえず、試しにYouTubeとかで、自分に対する誹謗中傷を検索して、
訴訟してみるテスト開始。待ってろよアンチ共。
軍資金は、十分にある。— メンタリストDaiGo@22時からYouTubeで質疑応答生放送 (@Mentalist_DaiGo) May 24, 2020
「待ってろよアンチ共。」 かっけぇ…
ニコニコチャンネル
ニコニコチャンネルの”メンタリストDaiGoの心理分析してみた!”の会員は2020年6月現在で13万人を突破しています。
ニコニコチャンネルの月額有料会員数一位です。
DaiGo氏はYouTubeで動画を無料公開し、「続きが気になる方はニコニコで」という形で有料会員へと誘導しています。
うまいですよね。
DaiGo氏はニコニコチャンネルについて「お金を払っているので会員の質が良く、冷やかしが極めて少ないのが特徴」と語っています。
DaiGo氏はニコニコとYouTubeをうまく使い分けているのですね。
論文紹介
論文誤読の件はともかくとして、一般向けに論文を紹介するという活動に関してはかなり価値のあることだと思います。
当たり前の話ですが、普通に生きててわざわざ論文とか検索する人はそんなに多くないですからね。
そういった、普通に生きてたら手に入らないような知識を、研究とは無縁の人達に噛み砕いて紹介してくれるというのはありがたいことです。
8年間いじめられたという過去もありながら、現在の地位までのし上がった成功者という面で私はDaiGo氏を尊敬します。
古市憲寿
歩く燃料、古市憲寿
社会学者という肩書を使うことが多いです。
ズケズケと思ったことをそのまま言うスタイルですが私は嫌いではないですね。
ただそのせいで、結構な頻度で炎上します。燃料撒き散らしてます。
発言の特徴
TVには主にコメンテーターとして出演しており、基本的にはそこでの発言が炎上します。
単純な冷やかしなどで炎上するケースはあまりなく、率直に自分の意見を冷静に述べた結果としての炎上が多いイメージ。
私が好きなのは、視聴者・出演者の多くが思ってはいるけど口には出しづらいことをズバッと言ってくれる点。
別にテレビに限ったことじゃないですけど、”誰もが思ってはいるけどそれを言えない雰囲気”が存在するケースは普通にあるじゃないですか。
そういった場面で、ある意味犠牲になって(本人は別に犠牲とか思ってないでしょうが)発言してくれる人というのは絶対にどのコミュニティにおいても必要だと思いますね。
ただ、いまいち発言の意図が汲み取れないことがあるのも事実で、小沢一郎氏に対しての「再婚相手が見つかったか」という旨の質問の意図はよく分かりませんでしたね。
これに関しては古市氏本人が後日改めて謝罪。
まぁ多分どうしても聞きたかったことなのでしょう笑
社会学者として
正直分からない、というのが印象のほとんど。
憶測ですが、大学院生ながら社会学者の肩書を使っていることにイライラしている社会学者の方は結構いそう。
ただ、権威ある役職(教授、准教授など)についてないことを理由に、古市氏をインチキだとして彼の発言を叩くのはお門違いだとは思います。
ちなみに研究としては、日本学術振興会育志賞というものを受賞されています。
これは大学からの推薦が必要な賞なので、それなりの出来じゃないと受賞できない気がしますが…詳しくないので言及は避けます。
古市氏の社会学者的一面を少しでも垣間見たいという方には「古市くん、社会学を学びなおしなさい!!」という書籍をお薦めします。
古市氏が12人の日本の社会学者と対談したものを書籍にしたものです。
中には「古市くんのこういうところがダメなんじゃない?」みたいな話をされている方もいて結構面白いです。
社会学を全く知らない、社会学に興味がないという人でも問題なく読める本なので是非読んでみてください。
作家として
古市氏は小説も出しています。
「平成くん、さようなら」と「百の夜は跳ねて」の両作品は芥川賞候補作に選出されています。
これからどういった活動を展開していくのか、密かに期待しております。
まとめ
5人の著名人を紹介しました。
彼らの共通点として、ファンも多い一方でアンチも多いということ。
これは著名人の宿命ですね。
個人的には、紹介した方々は皆それぞれ違った特性を持っていてとても魅力的です。
ファン、もとい信者が気持ち悪いなぁと思うことはあるものの、基本的にこれら5人の方々のことは皆尊敬しております。
最後に関係ない話ですが、堀江貴文氏・西村博之氏・落合陽一氏・DaiGo氏・古市憲寿氏の5人に林修氏・橋下徹氏あたりを加えて討論とかしたら絶対おもしろいと思いますね。
もう名前の並びだけで笑える。
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