自分が発達障害だと診断された時、あなたは家族や友人にそのことを打ち明けますか?
家族に打ち明けるのは当たり前では?と思う方もいるかもしれませんが、家庭の事情は様々。
家族に打ち明けることすら怖い…という人もいると思います。
私自身、発達障害と診断されましたがそのことは家族にも友人にも打ち明けました。
今回は、発達障害を打ち明けるとどうなるのか、打ち明けるべきでない場合はどういうケースなのかなどについて持論を述べていきたいと思います。
特に、今現在そのことで悩んでいる人の役に少しでも立てば幸いです。
家族にさえ打ち明けない?
残念な親
自分が発達障害であると分かった時、その事実を伝えるか伝えないかで悩む相手としてまず最初に家族が第一候補にあがるでしょう。
普通は「大事なことなのだから家族には当然打ち明けるべき」となるところ。
しかし家族だからといって即「打ち明けよう!」となれない人はいると思います。
親との関係が単に”家族と仲が悪い”というような言葉では片付けられないような人はいます。
一番自分を理解してくれているのは家族というのが普通かもしれませんがそれは万人には当てはまることではありません。
子供に対する親の虐待など後が立ちません。
本当に自分の子供に対する態度・行動か??と思ってしまうような人は大勢います。
親と自分で価値観も考え方も明らかに違う、特にひたすら子供を否定するような親には発達障害を打ち明けるのは危険だと思います。
発達障害を受け入れられるどころか人格そのものを否定されうるかもしれません。
私の知り合いの話ですが、彼女の親はLD(学習障害)に対して「それは根性がないやつの言い訳」と一蹴したらしいです。
理解しようという努力がないどころか初手から否定スタイルをとられたらどうしようもないです。
悲しいことですが、家族にすら打ち明けないというのは選択肢の1つです。
私も親に打ち明けた
私は高校生の頃に親に「発達障害かもしれないから病院に行きたい」と言った時は怒鳴られました。
「お前が発達障害なわけがない。本当に発達障害を持っている人に失礼だと思わないのか。」と言われましたね…
「うちの子が発達障害のハズがない!」と親が思うのはしょうがないのかもしれませんが…
しかし、数年後に自分で病院に行って発達障害の診断を受けた時はすんなり受け入れてもらえました。
恐らく、日常生活への支障度を流石におかしいと思ったのでしょう。
私のように最初は受け入れてもらえなかったけど、今では受け入れてもらえるというパターンも割とあると思います。
友達に打ち明けるべきかどうか
家族との関係は全くもって問題ないという人が次に考えるのは友人に自分の発達障害を打ち明けるかというもの。
家族よりもこっちの方に悩む人が多いと思います。
何年も仲良くしている友達なら打ち明けてもいいかな、となるかもしれませんが早計な判断は危険です。
ずっと仲良くしている人からもしも拒絶されたりしたらトラウマものになります。
仲の良さも1つの指標になるかもしれませんが、個人的に一番大事なのが”多様性への寛容さ”だと思います。
多様性などという言葉はもうこれでもかと使い古されていて重要さが伝わりにくい感がありますが、人間関係の問題とか殆ど多様性への寛容度に帰着されるのではという気がするほど重要な概念だと思っています。
別に、発達障害を詳細に理解してもらえなければならないわけではないのです。
あなたが発達障害であることを打ち明けても「ふーん、そうなんだ。」と流してくれるような人。
そのような友人ならばあなたとの今後の関係には悪影響を及ぼさないでしょう。
私の友人は皆(といってもほぼ片手で足りるレベルの人数ですが)そういう人間で、発達障害であることを打ち明けてもネガティブな反応は全く有りませんでした笑
中には「え、お前なんか普通の範疇じゃんw」と言ってくる友人もいましたね。
嬉しい限りです。
友人が多様性に寛容かどうかくらいなら、ある程度の付き合いがあれば分かるものです。
個人的には、”発達障害を打ち明けようか迷っているレベル”の人に対しては、話さないのが懸命かもしれません。
周りに期待してはいけない
自分が発達障害であることを話し、そのことを受け入れてもらえた場合、以前より気持ち的な面で多少は楽になるかもしれません。
しかしだからといって周りに期待はしてはいけません。
こっちは発達障害なのだからこういうところに気をきかせてほしいといったようなことを求めるのは周りにとって酷なものです。
世の中の殆どの人は発達障害のことに興味など全くないのですから。
基本的に誰かに打ち明けたところで発達障害なんて治るものでもないですし、結局は自分でどうにかするしかありません。
私自身、自分が発達障害だというのは1つの話のネタ程度に思って話しています笑
取り敢えず、欲を言うと友人はともかくとして家族からの理解はやはりほしいところです。
縁を切らない限りは親が死ぬまでずっと関わっていくことが確定している関係ですから。
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